童謡集からどれを選ぶかは、その時の心の状態で変わりそうだ。
今、選ぶと(よく知られているのは、あえて外し)次の二つになった。
===== はじめ
積もった雪
上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。
下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。
中の雪
さみしかろな。
空も地面(ジベタ)もみえないで。
===== おわり
===== はじめ
お日さん、雨さん
ほこりのついた
芝草を
雨さん洗って
くれました。
洗ってぬれた
芝草を
お日さんほして
くれました。
こうして私が
ねころんで
空をみるのに
よいように。
===== おわり
私だと「雪が積もっていた」「芝草の上で寝ころんだ」で終わってしまう。
「豊かさ」という言葉が浮かんだ
転載:
金子 みすゞ(1998)、「金子 みすゞ 童謡集」、ハルキ文庫
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