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(K0544) 「孫育のグチ帳」。孫疲れ不満解消 <家族の再形成>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/10/k0544.html
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===== 引用はじめ
つい最近、「タイム」誌に興味深い論考が載りました。親は普通で、生まれた子供がすべてそれぞれの道で成功をおさめている、9家族を調査した結果の報告です。全員が2人か3人きょうだいですが、全く違う分野で傑出した仕事をしているのです。 … 両親は普通の人々で、親の七光の要素は皆無です。この9家族の教育から共通点を引き出すと、次の6つの要素が見えてきました。
===== 引用おわり
(1) ほとんどが他国からの移民だった
移住者はそれだけで、本国人に比べてすべての面でハンディキャップを負います。 … しかしこのハンディが、子供たちに負けてなるものかという向上心と忍耐強さを与えていました。
(2) 両親は子供の小さい頃、教育熱心だった
0歳から5歳までの学校教育以前の早い時期に、子供たちにさまざまなことを学ばせていました。つまり学ぶ心を、就学以前に植えつけていたのです。
(3) 親が社会活動家であり、世の中をよりよく変えていくための運動をしていた
子供は親の行動を通して、社会の不合理を学びとり、それを変革していく姿勢を学んでいたのです。いわばこうして自分を取り巻く世界の理解を深めたのです。
(4) 家庭の中が決して平穏ではなく、両親の言い争い、きょうだい喧嘩と無縁ではなかった
とはいっても両親の争いは決して暴力沙汰ではなく、社会の見方の違いからの意見の突き合わせのようなものです。不登校や万引き、喫煙、殴り合いの喧嘩も、子供たちは十代の頃経験しています。
(5) 子供時代に人の死を何度も見て、生きていることの貴重さを学んでいる
人の死を知ることは、自分の人生の限界を知ることに直結します。だからこそ、生きているうちに自らのやりたいことを成し遂げる馬力も、生まれてくるのでしょう。
(6) 丁寧な幼児教育のあとの、放任主義
すべての子供が、何をしても許されたと言います。 … 「お前たちは、他人のゴールには絶対辿り着けない。お前がテープを切れるのはお前のゴールだけだ」と言われたのです。
===== 引用はじめ
この6つのどれひとつといっても、いわゆる教育ママやパパのやり方とは正反対です。親が敷いたレールに子供を乗せ、猛スピードで後ろから押していく方法とは好対照です。===== 引用おわり
<出典>
帚木蓬生、『ネガティブ・ケイパビリティ』、朝日新聞出版、P.197 – P.199
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