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(K1459) 認知症の人 ワクチン接種の同意 <認知症>
http://kagayakiken.blogspot.com/2021/04/k1459.html
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戦後に三島が抱えた問いと苦悩を追体験することにも大きな意義がある。価値観の大転換が起こった戦後社会に投げ出された三島の苦悩を追体験し、「生きる」という決断に至るプロセスを見ると、示唆を与えてくれる
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「100分de名著」 三島由紀夫『金閣寺』が、5月3日(月)から始まります。Eテレ。
放映は、 月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、 水曜日 午前 05:30~05:55
及び 午後 00:00~00:25
講師は、平野啓一郎(作家)
<全4回のシリーズ> いずれも5月
【はじめに】 三島の問いを受け止め直す
第1回 3日放送/ 5日再放送
タイトル: 美と劣等感のはざまで
第2回 10日放送/ 12日再放送
タイトル: 引き裂かれた魂
第3回 17日放送/ 19日再放送
タイトル: 悪はいかに可能か
第4回 24日放送/ 26日再放送
タイトル: 永遠を滅ぼすもの
【はじめに】 三島の問いを受け止め直す
三島由紀夫は31歳で『金閣寺』を書き、45歳で自決します。作家として最も充実していたのは30代前半でした。
この作品は、実際に起こった金閣放火事件に材を取っています。三島は、金閣放火という事件の枠組みを使い、その中で、事件に触発された自身の思想を展開しました。描かれている主人公の内面は非常に暗い。吃音のため実社会とのコミュニケーションがうまくいかず、金閣に象徴される美だけが心のよりどころになっています。
ところで、三島の衝撃的な死から半世紀が過ぎた今、改めて三島の代表作一全閣寺一を読む意味はどこにあるのでしょうか。一つには、三島が拘り続けた「言葉と現実の合致」の意味を改めて考えるということが挙げられます。
また、戦後に三島が抱えた問いと苦悩を追体験することにも大きな意義があります。価値観の大転換が起こった戦後社会に投げ出された三島の苦悩を追体験し、「生きる」という決断に至るプロセスを見ることは、僕たちに様々な示唆を与えてくれるに違いありません。
<出典>
平野啓一郎(2021/5)、三島由紀夫『金閣寺』、100分de名著、NHKテキスト(NHK出版)
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