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(K1420) コストかけず介護の現場を効率化、その名も「タダカヨ」(1) <介護>
http://kagayakiken.blogspot.com/2021/03/k1420-1.html
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平均値を比較したところ、鉄砲水の発生という「結果」を事前に知らされたグループの方が、より強く濁りを評価する傾向が出た。「同じ写真でも、結果を知ることで濁りが強く見える。典型的な後知恵バイアスだった」
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後知恵バイアスは、事件や裁判にも影響を与えることがあるという。
ある川で起きた鉄砲水による水難事故をめぐる刑事裁判。当事者が発生の予兆である川の濁りを事前に認識し、事故を回避できたかどうかが争点だった。
だ、事故前に撮影された川の写真は評価が分かれるものだった。事故前に現場にいた関係者は写真を見て、「水は濁っていた」と証言。しかし本当に川が濁っていたのかどうか、写真だけで断定できる要素はなかった。
「鉄砲水が起きたことを知っているため、濁っているように感じているのではないか」と考えた弁護側は平成27年、認知心理学を専門とする山教授に証言を依頼した。
「後知恵」の存在は、記憶やものの見え方にどの程度の影響が出るのか。山教授は学生114人を対象にいくつかの実験を行い、影響を調べた。
ある実験では学生を2つのグループに分け、河川の写真を提示。水の濁りが鉄砲水の予兆であることをあらかじめ伝え、濁りの程度を7段階で評価するよう求めた。ただ、片方のグループには「実際に鉄砲水が起きた川」として写真を見せた一方で、もう片方には鉄砲水の情報を与えず、評価をどう左右するかを検証した。
平均値を比較したところ、鉄砲水の発生という「結果」を事前に知らされたグループの方が、より強く濁りを評価する傾向が出た。条件を変えた別の実験でも同様のデータが得られ、「同じ写真でも、結果を知ることで濁りが強く見える。典型的な後知恵バイアスだった」
<出典>
裁判にも影響「後知恵バイアス」…無意識に記憶が変わる
産経新聞(2021/03/17
夕 )
https://www.sankei.com/premium/news/210317/prm2103170001-n1.html
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