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2016年6月22日水曜日

(547) 「たけくらべ」(樋口一葉)


6/15 22:00- BS朝日 放映済 「あらすじ名作劇場」

 
「たけくらべ」(樋口一葉)

===== あらすじ はじめ

吉原の遊女を姉に持つ勝気な少女美登利は、豊富な小遣いで子供たちの女王様のような存在だった。対して龍華寺僧侶の息子信如は、俗物的な父を恥じる内向的な少年である。二人は同じ学校に通っているが、運動会の日、美登利が信如にハンカチを差し出したことで皆から囃し立てられる。信如は美登利に邪険な態度をとるようになり、美登利も信如を嫌うようになった。

 
吉原の子供たちは、鳶の頭の子長吉を中心とした横町組と、金貸しの子正太郎を中心とした表町組に分かれ対立していた。千束神社の夏祭りの日、美登利ら表町組は幻灯会のため「筆や」に集まる。だが正太郎が帰宅した隙に、横町組は横町に住みながら表町組に入っている三五郎を暴行する。美登利はこれに怒るが、長吉に罵倒され屈辱を受ける。

 
ある雨の日、用事に出た信如は美登利の家の前で突然下駄の鼻緒が切れて困っていた。美登利は鼻緒をすげる端切れを差し出そうと外に出るが、相手が信如とわかるととっさに身を隠す。信如も美登利に気づくが恥ずかしさから無視する。美登利は恥じらいながらも端切れを信如に向かって投げるが、信如は通りかかった長吉の下駄を借りて去ってしまう。

 
大鳥神社の三の酉の市の日、正太郎は髪を島田に結い美しく着飾った美登利に声をかける。しかし美登利は悲しげな様子で正太郎を拒絶、以後、他の子供とも遊ばなくなってしまう。ある朝、誰かが家の門に差し入れた水仙の造花を美登利はなぜか懐かしく思い、一輪ざしに飾る。それは信如が僧侶の学校に入った日のことだった。

===== あらすじ おわり
引用: wikipedia『たけくらべ』

 

「子供から大人に移り変わる少年少女の心理を小説することは当時前例のない試みであり、一葉の名を不朽にした」とされている。

 
樋口一葉は、生活のために小さな店(荒物雑貨駄菓子屋)を開いており、そこに来た子供たちから取材し、「たけくらべ」の構想を練ったらしい。

 
わずか1年半(「奇蹟の14ヶ月」)で「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」といった秀作を発表したが、246ヶ月で肺結核により死去した。

 

番組では、教科書でおなじみの『手袋を買いに』も紹介された。この作者 新美南吉 もまた、結核により29歳の若さで亡くなった。

 

次回「あらすじ名作劇場」は、【622日(水)放送】(22:00~)

 
「女の一生」(ギ・ド・モーパッサン)ほか

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