【 スティーブ ジョブズ ・ スピーチ 】 米スタンフォード大卒業式 ( 2005年6月 )にてジョブズ氏のスピーチ、「 3つ目の話は死についてです 」。「 そろそろ何かを変える必要がある 」というのは、変です。
第二の疑問です。
===== 引用はじめ
そしてそれから現在に至るまで33年間、私は毎朝鏡を見て自分にこう問い掛けています
「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日の予定は、本当に私のやりたいことだろうか?」
それに対する答えが“NO”の日が幾日も続くとそろそろ何かを変える必要があるなと、そう悟ります。
===== 引用おわり
支離滅裂です。理屈からいうと、「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、」…「そろそろ何かを変える必要がある」というのは、変です。明日はもうないので、いまさら変えたところで…と、私は思ってしまいます。
また、私が「もし今日が自分の人生最後の日だ」と知ったら、家族に何を伝えるかを考え、あとは、美味しいものを食べておきたいと思うことぐらいでしょうか。「そろそろ何かを変える必要がある」とは、考えないと思います。
===== 引用はじめ
「ローマは一日にして成らず」とは、重要なことや大きな目標を成し遂げるためには時間がかかるということを伝えることわざです。
===== 引用おわり
https://biz.trans-suite.jp/19807
スティーブ ジョブズは、いうまでもなく「今日のローマ」を築き上げた人であり、それは、多くの行為の連鎖の結果だと思います。明日どころか、一週間後、一か月後も一年後、数年後にどうありたいかを思い浮かべ、そのために、そこに至るまでに道筋を描き、それを実行してきた結果ではないか。
私のこの考えを乗り越えないと、スティーブ・ジョブスがスピーチで伝えたかったことを理解できないようです。
===== 引用はじめ
and since then, for the past 33 years, I have looked in the mirror
every morning and asked myself: "If today were the last day of my life,
would I want to do what I am about to do today?" And whenever the answer
has been "No" for too many days in a row, I know I need to change
something.
===== 引用おわり
https://note.com/sangmin/n/n42a3c9683b92
なお、ここでは、 “the last day”と “day”が明示されます。これは、後に出てくる
“today”と対比させる修辞的な用法で、正確さよりも、聞いて印象に残りやすい表現を優先させた、というのが私の解釈です。前回取り上げた文は、ジョブズ氏スピーチとは独立したもので、独立して訳すべきでしょう。
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