【 スティーブ ジョブズ ・ スピーチ 】 米スタンフォード大卒業式(2005年6月)にてジョブズ氏のスピーチ、「3つ目の話は死についてです」。「そうすれば、いずれ必ず間違いなくその通りになる日がくるだろう」は、変です。
Facebook友達の日埜 昭子さんが、スティーブ ジョブズの言葉を紹介されました。有名で多くの人に感動を与えてきたものらしいのですが、私には、す~っとは入ってきませんでした。
まず、第一の疑問です。
===== 引用はじめ
私は17の時、こんな言葉をどこかで読みました。確かこうでした。
「来る日も来る日も これが人生最後の日と思って 生きるとしよう。
そうすれば、いずれ必ず間違いなくその通りになる日がくるだろう」
それは私に強烈な印象を与える言葉でした。
===== 引用おわり
これを素直に読むと、「間違いなくその通りになる日」は、「これが人生最後の日」になるでしょう。人間は、いつか死ぬのだから「間違いなくその通りになる日(=人生最後の日)が来る」は、正しい。すると、「そうすれば」がおかしい。そうしようと、そうしまいと、「その通りになる日」は、絶対に来ます。
原文は、
===== 引用はじめ
When I was 17, I read a quote that went
something like: "If you live each day as if it was your last, someday
you'll most certainly be right." It made an impression on me,
===== 引用おわり
https://note.com/sangmin/n/n42a3c9683b92
調べてみると、ほとんどは「その通りになる」と和訳しています。私は、全部、間違っていると思います。それでは意味が通りません。
“ you'll most certainly be right ”をGoogle翻訳で訳すと「あなたはきっと正しい」になります。スティーブ・ジョブス演説も、こう訳すのが正しいでしょう。「来る日も来る日も これが人生最後の日と思って 生きる」のように生きるのは正しいといつの日かなる、と読むべきでしょう。
また、「これが人生最後の日と思って」の部分の英語は、“it was your last”であって、“day”はありません。「これが人生最後だと思って」でしょう。実際、この後、ジョブズは、「1年前、私はがんと診断されました。 … 医者はほとんど治癒の見込みがないがんで、もっても半年だろうと告げたのです。」と語ります。ジョブズが体験したのは、一日でなく、半年でした。
"If you live each day as if it was your last, someday you'll
most certainly be right."は、奇妙な文です。現在形、過去形、未来形が入り混じっています。「あなたが今このように生きたら、将来その生き方が正しいだろうとわかるだろ」が骨格で、その生き方を仮定法過去で表したと、私は読みました。仮定法過去なので、本当は最後ではないという前提で文は書かれています。
これで、この文については、私は、スッキリしました。
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