◆ 最新投稿情報
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(K0446) 生活習慣改善で認知症ストップ 東大チーム調査 <脳の健康>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/07/k0446.html
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7月16日に、
(K0442) 老い学ぶ第2の義務教育 <自立>http://kagayakiken.blogspot.com/2018/07/k0442.html
を書き込んだ。
これとは別のサイトへの書き込みだが、内容としては「姉妹編」である。
「第2の義務教育が必要だ」との認識は共通しているが、
上記サイトでは、対象が高齢者であるのに対して、今回の対象者は、成人を迎える前の人たちである。
(1) 「人を大人たらしめる」ための「第二の義務教育」
(2) 「人を大人たらしめる」ものとして、価値観を重視する(3) 若くして既に一廉(ひとかど)の『人物』であった人たち
(4) 「人間としての学問」「修己治人」
(5) 儒学・陽明学、プリンシプル
(6) 「子供を子供扱いしない教育」の大切さ
【展開】
(1) 「人を大人たらしめる」ための「第二の義務教育」
===== 引用はじめ
今年6月、成人年齢を18歳に引き下げる改正民法が成立した。世界の趨勢(すうせい)は18歳成人であり自立と社会参加を促すために必要との判断だ。
関連して巷(ちまた)で議論されたことは選挙権・成人式・飲酒・ローン契約の消費者トラブル・刑事罰といった問題だ。いずれも重要だが「人を大人たらしめる教育の不在」こそが最も重要な問題ではないか。
===== 引用おわり
「成人を迎える前の人たち」を対象とした「第二の義務教育」は、さらに二つの分かれる
① 「選挙権・成人式・飲酒・ローン契約の消費者トラブル・刑事罰といった問題」に対する「第二の義務教育」
② 「人を大人たらしめる」ための「第二の教育」
今回取り上げるのは②である。
(2) 「人を大人たらしめる」ものとして、価値観を重視する
では、「人を大人たらしめる」ものは何か。木村は価値観を重視している。
===== 引用はじめ
子供も大人も様々(さまざま)な直接間接の体験から情報を得て、自身の価値観を形成する。一日の大部分を過ごす学校で学んでいることは「知識の習得」が大半を占め、「精神を成熟させる学問」にはなっていない。家庭の時間の大半もバラエティー番組とワイドショー化したニュース番組、ネット情報とSNSでの会話に費やされると聞く。こうした時間や情報は、個々人の思考や行動に大きな影響を与える。18歳を成人とするのであれば、学校教育の在り方もメディアの在り方もその見直しが迫られよう===== 引用おわり
現在では、学校環境も家庭環境も、価値観を育てられるものになっていない。
(3) 若くして既に一廉(ひとかど)の『人物』であった人たち
木村は、吉田松陰、橋本佐内を例に挙げる。
===== 引用はじめ
例えば、吉田松陰は11歳の時に藩主毛利敬親に山鹿流兵学の兵法書「武教全書」を講義した。橋本左内は15歳の時に『啓発録』を著し、人として大切な「立志・振気・勉学・去稚心・択交友」の5つの価値観を説いた。===== 引用おわり
彼らが博学だということを言っているのではない。「その他、多くの幕末の志士たちも血気盛んだが、若くして既に一廉(ひとかど)の『人物』であったことが言動や著述からは感じ取られる」。
(4) 「人間としての学問」「修己治人」
彼らにあって、現在の若者にないものは何か。「人間としての学問」「修己治人」だという。
===== 引用はじめ
彼らが大人だったのは常に死と隣り合わせだったこともあろうが、「四書五経」を軸とした「人間としての学問」を修めていたからではないか。それは「修己治人の学」であり、まず自分自身が立派な人間となり、周囲に徳を広め人々を感化し家や国や世界を素晴らしいものにせんとの考えに貫かれている。
===== 引用おわり
(5) 儒学・陽明学、プリンシプル
その基に、儒学・陽明学、プリンシプルがある。
===== 引用はじめ
儒学・陽明学の思想は佐藤一斎の『言志四録』に凝縮され、幕末の志士たちをはじめ中村正直、新渡戸稲造、渋沢栄一らにも影響を与える。
大切なプリンシプルは洋の東西を問わず共通する。『フランクリン自伝』(ベンジャミン・フランクリン)、『西国立志編(自助論)』(サミュエル・スマイルズ)(*)などは、明治の偉人や世界中の人々にも大きな影響を与えた。
===== 引用おわり
(*)
(1120) (1)中村正直訳『西国立志編』 / 「明治の50冊」http://kagayaki56.blogspot.jp/2018/01/1120-150.html
http://www.sankei.com/life/news/180108/lif1801080028-n1.html
(6) 「子供を子供扱いしない教育」の大切さ
木村が実践教育から学んだことは、「子供を子供扱いしない教育」の大切さだ。
===== 引用はじめ
私が10歳から15歳までの子供たちとの教育実践から学んだことは、「子供を子供扱いしない教育」の大切さだ。知識の暗記ではなく、プリンシプルを学び、時事問題に触れ、実社会を生きる大人たちの本気でごまかしのない言葉に触れることで、子供は大人に敬意と憧れを抱く。それが考えや意思を自分の言葉で臆せず語る力を育む。結果として子供たちの顔つきは明らかに変わる。自分の鑑となるような書物・人物との出会いが、子供たちの精神を鍛える。
===== 引用おわり
<出典>
木村貴志、人を大人たらしめる教育の不在
【解答乱麻】 産経新聞(2018/07/11)
成人年齢は18歳に引き下げられたものの…人を大人たらしめる教育の不在 バッカーズ寺子屋塾長・木村貴志
https://www.sankei.com/column/news/180711/clm1807110007-n1.html
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