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(K0384) 将来の認知症に備える(8)民事信託のデメリット <高齢期の家族経済>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/05/k0384-8.html
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第3回 21日放送/23日再放送
タイトル: 生きがいを奪い去るものEテレ。
放映は、 月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、 水曜日 午前 05:30~05:55
及び 午後 00:00~00:25
【今回の目次】
(1) 「待つ」とうい営為
(2) 闇の奥に光を見る
(3) 「かなしみ」が導く光
(4) 「幸福論」としての『生きがいについて』
(5) 「私の死」と向き合う
(6) 語りえない悲しみ
(7) 罪を犯したこと
(8) 必要とされること
(9) 悲しみの深みで他者とつながる
【展開】 今回は、(6)~(9)
(6) 語りえない悲しみ
大事に思っている人を喪わなくてはならない人生は、単に不幸なだけではない。それはそれまでに予期しなかった愛のちからを発見する契機になる。
===== 引用はじめ
『生きがいについて』のなかで神谷は、イギリスの詩人テニスンが親友を失ったときにつむいだ『イン・メモリアム』の一節を引いています。
愛し、そして喪ったということは、
いちども愛したことがないよりも、よいことなのだ
===== 引用おわり
(7) 罪を犯したこと
罪を犯した人も、また、言葉にならない悲しみを抱えています。自分ですら語ることのできない心の深い場所に、語り出せない後悔がある。
===== 引用はじめ
すでに起こしてしまった過去の出来事をなかったことにすることはできない。しかし、今を深く生きることで、過去の意味を新しくすることはできる、と神谷はいいます。犯罪というような出来事だけでなく、忘れてしまいたいとおもうような失敗の経験も、それと向き合い、そうした過ちを犯した自分を深く見つめることが出来れば、失敗は失敗のまま終わるのではなく、本当の意味での叡知に出会う契機になる場合もあります。===== 引用おわり
(8) 必要とされること
===== 引用はじめ
「生きがい」を失った人を目にしたら、何かしてあげたいと感じる。お金をあげよう、何か良い言葉をかけてあげよう、優しくしてあげよう、と思う。それも素晴らしいのですが、そのほかにもできることはある、と神谷は言います。何かを施す、と考えるとき、主体は自分です。ここで神谷は、私たちがその人に、本当の意味で何かを「してもらう」ことこそが、「生きがい」の発見へとつながっていくことを力強く語るのです。
===== 引用おわり
求められているのは、「自分の存在はだれのために、何かのために必要なのだ、ということを強く感じさせるもの」にほかならないと神谷は言うのです。
(9) 悲しみの深みで他者とつながる
苦しみが人をしばしば自分の中に閉じ込めるのに対し、悲しみはいつしか他者に開かれていきようになる。
===== 引用はじめ
ひとたび生きがいをうしなうほどの悲しみを経たひとの心には、消えがたい刻印がきざみつけられている。それはふだんは意識にのぼらないかもしれないが、他人の悲しみや苦しみにもすぐ共鳴して鳴り出す弦のような作用を持つのではなかろうか。[中略]しかしもしそこにあたたかさがあれば、ここから他人への思いやりがうまれるのではなかろうか。===== 引用おわり
<出典>
若松英輔(2018/5)、神谷美恵子『生きがいについて』、100分de名著、NHKテキスト(NHK出版)添付写真は、この本からの転載
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