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(K0369) 増え続ける高齢者負担 <高齢期の家族経済>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/05/k0369.html
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神谷美恵子『生きがいについて』は名著で、学ぶことが多くある。しかし、不満もある。
100分de名著・神谷美恵子『生きがいについて』に関して、(0)(1)(2)…シリーズで、テキスト内容を追っていく。その一方、この(A)(B)(C)…シリーズで、それとは別に私の思うところを書いていく。
===== 引用はじめ P.17
現代人は、さまざまなことを明瞭な概念として認識することを望み、「生きがいとは何か」を定義したくなる。また、それができる能力を知性だと思いがちです。しかし、神谷はそうした硬質な知性では「生きがい」はとらえきれない、と感じている。…
… 彼女は医師でもありますから、合理的思考がいかに重要かをよく理解しています。その上で、明言化を拒むもの、概念化を拒むものが存在し、「生きがい」は、そうしたものの典型だというのです。
===== 引用おわり
私は、あえて逆らい、生きがいの定義に挑戦する。もしかしたら途中で白旗をかかげて挫折するかもしれない。それでも挑戦したい。
===== 『生きがい』の定義 (藤波による)
定義
(1) 『生きがい』とは、「MPベクトル」を賦活させるものの総称である
(2) 「MPベクトル」とは、「M状態」から「P状態」への移行を指し、いわゆる「生きがいを得る」という変化である
(3) 「M(マイナス)状態」とは、いわゆる「生きがいのない」状態である
(4) 「P(プラス)状態」とは、いわゆる「生きがいがある」状態である
なお、
(5) 「PMベクトル」とは、「P状態」から「M状態」への移行を指し、いわゆる「生きがいを失う」という変化である
===== 引用おわり
説明 1
次のような対応がある。
P(プラス)状態 …… 「生きがいがある」
M(マイナス)状態 …… 「生きがいがない」MPベクトル …… 「生きがいを得る」
PMベクトル …… 「生きがいを失う」
ここで、右側にあるのは、俗な言い方であり、説明しやすいために使っている言葉にすぎない。「生きがい」なるものが、あったり、なかったりするものではない。「生きがい」なるものを、得たり、失ったりするものではない。
例えば「生きがいがある」は一つの単語であり、もうこれ以上分解してはいけない。「生きがい」「が」「ある」と分けてはいけない。本物の『生きがい』は、ここにはない。(神谷美恵子とは、違ったことを言っている)
説明 2
MPベクトルは、絶えず働いている。特に苦悩・絶望状態で強く働く
PMベクトルは、普通は、働かない。『生きがい』が作用すると働く
本物の『生きがい』は、PMベクトルを賦活させるものである。
(神谷美恵子には、こういう概念はない)
出典
若松英輔(2018/5)、神谷美恵子『生きがいについて』、100分de名著、NHKテキスト(NHK出版)
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