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2017年7月27日木曜日

(946) 「顎口腔機能治療部」/「楽しく食べる人生を!」(1)


      最新投稿情報
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(K0087) 催し物情報(6) <催し物紹介>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/07/k00876.html
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昨日(7/26)NPO法人ふれあい時遊館主催の「~人生100歳時代を考える~」を聴講した。
第一部のタイトルが「楽しく食べる人生を!」で、
講師は医療法人美和会平成歯科クリニック 小谷泰子院長だった。
 

話を聞いて良かった、と思った。その後、なぜ「良かった」と思ったかを考えてみた。

二つ理由が見つかった。
  今まで知らなかった情報を得られ、かつ、それは私の関心の範囲内だった
  「なるほど、ならば明日、…をしよう」と思えるような情報が含まれていた

私の場合、単に「教養として知った」ことには、あまり関心がない。

 

最初から面白かった。「虫歯になった」と来た人には、他の歯科を紹介します、と変なことを言う。平成歯科クリニックは、「嚥下障害・ドライマウス・睡眠時無呼吸に特化した歯科医院」だそうだ。聞いたことのないパターンだ。歯医者なのに、何を変なことをしているのだと、正直、思った。

ただ、この三つは、いずれも我々の健康にとって大切なことであり、かつ、よく知らない。
詳しく調べる価値があると思った。

 

資料に「大阪大学歯学部付属病院 顎口腔機能治療部」とあったので、
帰宅後インターネットで調べたところ、二つサイトがあった。

http://web.dent.osaka-u.ac.jp/~ofdord/index.html

 
次のような説明が書いてあった。

===== 引用はじめ
診療科の概要
 うまくしゃべれない、食べられない、飲み込めない、息が吹けない、口がかわく、いびきをかく、寝ているときに息が止まる、これらはすべて口の機能障害です.
 ふだん当たり前のように使っている口ですが,口はとても大切な役割を果たしています.口がうまく働かなくなると、日常生活にも支障が出てきます.
 顎口腔機能治療部は、このような口の機能が障害された方を治療しています.
===== おわり


なるほど。
 

===== (図参照)
顎口腔機能治療部では,5本柱の内容で診療を行っています
  栄養歯科外来
  スピーチ外来
  摂食・嚥下外来
  睡眠歯科外来
  ドライマウス外来
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なるほど。平成クリニックが対象としているのは、この五つのうち、下の三つなのだ。
位置づけがわかった。
 

しかし、わからない。
なぜ、歯科医が「嚥下障害・ドライマウス・睡眠時無呼吸」を対象とするのか。

例えば、虫歯を治療するとして、歯の口の中にある。だから、概念としては、「口(口腔)」は、「歯」を含む。だから、本来は「大阪大学口腔部」があって、その下に「歯科」や「顎口腔機能治療科」があるべきなのだ。

実際は、口腔内において「歯科」の問題が圧倒的に多いため、「歯学部」が全体の名前になって、そこから輩出する医者はみな「歯科医」と呼ばれることになった。だから、「歯科医」が「顎口腔機能治療」を行うということになった。

 

変だけれど、いたしかたない。放っておくことにする。
我々にとって大切なのは、「顎口腔機能治療部」の内容をよく知り、
実践すべきは実践し、健康を維持・増進することであろう。
 

なお、小谷院長は、おばあちゃんが食べるのを楽しみにしていて、それをサポートしたいと思ったのが、歯学部に進学した動機だそうだ。だから「歯学部」に入学してから「顎口腔機能治療」を選択したのではなく、「顎口腔機能治療」をしたくて「歯学部」に進学したことになる。志がある。

 

以下、ご参考

 栄養歯科外来とは

  口は消化管の入り口です.食べ物は,口で咬んで飲み込むことにより,初めて消化管に入り栄養となります.ですから,咬むこと(咀嚼といいます)や飲み込むこと(嚥下といいます)が上手くいかなくなると栄養状態が悪くなります.…

 
 スピーチ外来とは?

  おしゃべりをしているときには,口がいろいろな動きをしています.例えば,パピプペポ,と言うと上下の唇がついたり離れたりしていますし,タチツテト,と言うと舌の先が動いて上あごにさわっています.このような動きがうまくいかないと発音に支障が生じます.この状態を「構音障害」といいます.…

 
 摂食・嚥下外来とは

  摂食・嚥下とは、①食べ物を認識して口に取り込み、②口の中で食べ物を飲み込みやすい形にして、③口からのどへ、④のどから食道へ、⑤食道から胃へ、送り込む一連の流れをいいます。その流れのいずれかが障害され、食べ物をスムーズに飲み込めなくなることを嚥下障害といいます。 嚥下障害を生じると楽しいはずの食事が苦痛なものに変わってしまいます。また障害が重度になると、食事ができなくなったり、肺炎を引き起こすこともあります。…

 
 睡眠歯科外来とは?

  睡眠中にいびきをかいたり,呼吸が止まったりする方はいらっしゃいませんか?睡眠歯科外来では,スリープスプリントというマウスピースを使って,いびきや無呼吸の治療をしています.(どんな症状?)睡眠中に呼吸が止まる時間や頻度が多くなると,深い眠りができずに,寝起きが悪くなったり,日中につい居眠りをしてしまったりするという症状が出てきます.このような病気を睡眠時無呼吸症といいます.いびきは無呼吸の前症状です.…

 
 ドライマウス外来とは?

  口の中がネバネバする.あるいは,口の中が乾燥して飲み込みにくい、話しにくいなどの症状のある方はいらっしゃいませんか?(どんな症状?)ドライマウスとは日本語で口腔乾燥症のことをいいます。唾液分泌の低下だけでなく、口が乾いていると自覚する症状すべてを指すことになります。(ドライマウスは病名ではありません。)…

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