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何日か前、テレビ欄で『インサイド・ヘッド』という映画を見つけた。都合で見られないが面白そうだと思い録画しておいた。ようやく見ることができた。面白かった。
『インサイド・ヘッド』(原題:Inside Out)は、2015年公開のアメリカ合衆国のコンピュータアニメーション3D映画。人間の感情を題材としたアニメ映画。キャッチコピーは「これは、あなたの物語―」。
(ウィキペディア 『インサイド・ヘッド』)
物語
===== 引用はじめ
ミネソタの田舎町で明るく幸せに育った少女ライリーは、父親の仕事の都合で都会のサンフランシスコに引っ越してくる。新しい生活に慣れようとするライリーを幸せにしようと、彼女の頭の中の司令部では「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」の5つの感情が奮闘していた。しかし、ある時、カナシミがライリーの大切な思い出を悲しい思い出に変えてしまう。慌てて思い出を元通りにしようとしたヨロコビだったが、誤ってカナシミと一緒に司令部の外に放りだされてしまう。ヨロコビは急いで司令部に戻ろうと、ライリーの頭の中を駆けめぐるのだが……。===== おわり
http://eiga.com/movie/79352/
感想
(1) タイトルが興味深い。感情を取り扱っているのに、なぜか、『インサイド・ハート』ではなく『インサイド・ヘッド』なのだ。なお、原題の"Inside Out"は「裏返し」という意味である。
(2) 5つの感情が登場する。「ヨロコビ(Joy)」「カナシミ(Sadness)」「イカリ(Anger)」「ムカムカ(Disgust)」「ビビリ(Fear)」。この五つが適切かどうか。例えば性格の「ビッグファイブ」というのがある。「開放性(Openness)」「誠実性(Conscientiousness)」「外向性(Extraversion)」「協調性(Agreeableness)」「神経症傾向(Neuroticism)」。それでは、感情の「ビッグファイブ」はないのか、あるとしたら何か、というのも興味深いが、ここではふれないでおく(この映画の5つが「ビッグファイブ」だとは私は思わない)
(3) 5つの感情を擬人化し、「ライリーの誕生や成長と共に生まれた彼らは、彼女を守り幸せにするために日々奮闘する」としいている。同意。どの感情も「彼女を守り幸せにする」ためにあるのだ
(4) 5つの感情のどれが支配的になるかは、人によって違う。同意。主人公のライリーは「ヨロコビ」、パパは「イカリ」、ママは「カナシミ」
(5) 主人公の中では、「ヨロコビ」「カナシミ」が対照的に描かれている。前半では「ヨロコビ」は主人公を幸せにし、「カナシミ」がその邪魔をしているように見えるが、最後に「カナシミ」がいかに主人公を幸せにするかが描かれている。なお前半は、「ヨロコビ」VS「カナシミ」ではなく「楽観的」VS「悲観的」という捉え方が適切だと思う。作者の中では「ヨロコビ」=「楽観的」、「カナシミ」=「悲観的」かもしれないが、これには不同意
(6) 感情の「ビッグツー」が「肯定的感情」と「否定的感情」というのは、間違いないだろう。この映画は、この二つが中心になって進んでいく。同意。「ヨロコビ」と「楽観的」は「肯定的感情」に含まれ、「カナシミ」と「悲観的」は「否定的な感情」に含まれている。なお「ヨロコビ」だけが「肯定的感情」で、「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ヒビリ」は「否定的感情」である
(7) 途中で「ヨロコビ」と「カナシミ」が司令塔から不在になり、司令部は残りの3つの感情に委ねられるが、上手くライリーの感情を操作出来ず、早速家族との関係が崩れてしまう。同意
(8) 脇役の「イカリ」と「ムカムカ」がどう違って、どのような役割を果たしているかわかりにくかった。「イカリ」は内的不適応に対する反応であり、「ムカムカ」外的不適応に対する攻撃だろうと思った。両者とも破壊的であるが、不適応を破壊することによって、適応への変化を促すのが役割だろう。「ムカムカ」が騒ぎ立て、「イカリ」が頭から火をふく場面があった。よくできている
(9) もう一つの脇役「ビビり」は、危険から身を守るという役割があるが、そればかり強いと動けなくなってしまう。同意。当初の構想では「ヨロコビ」と「ビビり」が中心になる予定だったそうでその趣旨は理解できる。しかし、制作途中から「ヨロコビ」「カナシミ」に主役が変わったらしい。それで良かったと思う
(10) いくつかの特別の思い出の島があり、それらは「ライリーをライリーらしくしている」。同意。「おふざけの島」「友情の島」「ホッケーの島」「正直の島」「家族の島」。それらは、「長期記憶の保管場所」と「司令部」をつないでいる。同意
(11) 色々な事件が起こり、それらの島が崩壊する。ライリーは、母親のクレジットカードを財布から抜き取りミネソタ行きの高速バスに乗った。同意。
(12) ヨロコビがカナシミに司令を任せると、ライリーに悲しいという感情が生まれ、バスが高速道路に入る寸前で降りる決断をさせることに成功した。同意
(13) カナシミに司令を任せるきっかけとなったのは、「ヨロコビが手元の特別な思い出を眺めていると、ある思い出に悲しみと喜びが混じっていることに気付く。それは、ライリーが試合で負けて気を落としているところをみんなに励ましてもらったという記憶」。同意
(14) よくできた物語だと思う
(15) ビンボンというキャラクターが出てきて重要な役割を果たす。また、夢の中の世界も出てくるが、ここでの説明では割愛する。主題ではないが、記憶が次々と「記憶のゴミ捨て場」に捨てられる場面から、まだら状態の認知症の方が見るシーンを想像した。ぞっとした
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