2016年12月21日(水) BS朝日 放映済み
夏目漱石没後“ちょうど”100年スペシャル
人間・漱石と名作~漱石ゆかりの地・熊本の復興を願って~
※ 2時間スペシャルで放映開始時刻が午後9時だった。
録画の開始時刻を変更していなかったので、視聴できたのは、後半のみ。
『三四郎』の各々の登場人物には、モデルがある。
・ 三四郎は、漱石の弟子である小宮豊隆がモデルである
・ 三四郎の憧れの女性美禰子は、漱石の弟子である森田草平と心中未遂事件を起こした、婦人運動家平塚雷鳥がモデルである
・ 三四郎の同郷の先輩野々宮のモデルは、弟子である、物理学者の寺田寅彦である
夏目漱石は、寺田虎彦から物理的な知見を聞き、一度聞いただけで正確に小説に織り込んだという。
『三四郎』あらすじ
===== 引用 はじめ
福岡県京都郡真崎村(架空の村、豊津町近郊の農村)で生まれ育ち、熊本の高等学校(第五高等学校)を卒業して上京。道中、三四郎は京都で同乗した女性と名古屋で一泊する時、間違って同室になるのだが、床が敷かれるなり三四郎は自分なりに気を使ったつもりだが、お陰で別れ際に「あなたはよっぽど度胸のないかたですね」といわれる。
東京帝国大学に入学するため上京したが、東京は自分の常識とは全く違った世界であった。さまざまな人と出会い、三四郎は自分は三つの世界に囲まれていることを整理する。一つ目は、母のいる故郷九州の田舎。二つ目は、野々宮や広田先生のいる学問の世界。三つ目は、華美溢れる世界であった(第4章)。
三四郎は、都会的な美禰子(みねこ)のいる三つ目の世界に心を惹かれ、美禰子に恋慕するが、自分の気持ちを相手にうまく伝えることができない。結局、美禰子は、兄の友人と結婚してしまう。
===== 引用 おわり
Wikipedia 『三四郎』
夏目漱石は、落語好きで、『吾輩は猫である』という題名自体が、
落語のセオリー、「緊張」+「弛緩」に則っているらしい。
『吾輩は』=「緊張」、『猫である』=「弛緩」
※ 追記
・ 「夏目漱石 三四郎 - 青空文庫」で原文を読めるよう
・ 作中で三四郎と美禰子が出会った東京大学の心字池(育徳園心字池)は、本作品にちなんで「三四郎池」と呼ばれるようになった(写真:Wikipedia)。
今後の予定
・ 12月31日(土)午後5:00~8:54「あらすじ名作劇場 セレクション」
・ 次回の放送は、1月11日(水)夜10:00~ BS朝日
「春はあけぼの…平安エッセイ 清少納言『枕草子』
三四郎 (新潮文庫) 文庫:
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