東京オリンピックへ向けた報道を見ていると、「一つりストーリーを語る」という姿勢が薄れているように思える。政治全体がギクシャクしている。政治的思惑が優先されているのではないか。
また、活動において、「一つのストーりーを語る」局面に異を唱える人がいる。色々な意見があることは大切だが、意見を言いあう検討が終わり実行に入った段階では協力を阻害する。自己顕示欲を優先しようとしているのではないか。
一つのストーリーを語り合えれば、すっきりするが、なかなか難しい。
===== 引用 はじめ
イギリスでもう一つ違いを感じるのが、五輪に向かう一体感だ。「皆が一つのストーリーを語る」。中日英国大使館(東京・一番町)の五輪セミナーで学んだ教訓はいくつもあるが、ロンドン大会成功の基礎はここにあったと感じる。
「一つのストーリー」とは、五輪・パラリンピックの目的、準備、遺産のどの局面を取っても、語るべき内容に相違がないことをいう。ひとつの事業、ひとつのチーム。「不測の事態避けることにもつながる」とはセミナーを担当したロンドン大会関係者の補足だが、耳の痛い指摘だ。
物語の語り手には会場建設や交通機関に従事する人も含まれる。大会に向けた冊子には、会場建設現場の作業員をクローズアップしたものがあった。障害者スポーツは「パラリンピックを語る機会を増やすこと」に力を合わせ、機運を盛り上げたという。
あらゆる関係者が一致協力して準備の進行を伝えていく。「一つのストーリー」を語る機会をあらゆるところに求めた先にロンドン大会はあった。ならば、東京はどうか。一刻も早く「一つりストーリー」を語るようになってほしい。
===== 引用 おわり
蔭山実、「一つのストーリーを語る」、スポーツ茶論(サロン)、産経新聞(2016/12/20)
引用
写真(1) 以下のページの動画より
写真(2) Wikipedia、『ロンドンオリンピック (2012年)』より
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