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(K1298) 眠ってばかりの状態から旅立つこと(6) <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2020/11/k1298-6.html
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小児科医の川崎さんが実践した「優しさと厳しさ」は、障害児の可能性を引き出した宮城さんの「やさしいことはつよいのよ」に、通じる。コロナ禍の今、川崎富作さんを思い出し、宮城まり子さんの言葉をかみしめたい
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乳幼児期に免疫異常や心臓血管障害を起こし、ときには急死することもある「川崎病」を発見した小児科医、川崎富作さんが6月5日に亡くなった。
正式には「急性熱性皮膚粘膜リンパ腺症候群(MCLS)」という難病は、世界のどこでも「川崎病(カワサキ・ディジーズ)」で通用する。「病名に自分の名前がついてるなんて、ありがたいけどいい気持ちでもないですよ」
論文発表から50年余が過ぎた現在も、川崎病の原因は究明されていない。取材時に66歳だった川崎さんは「ネバーギブアップです」と、柔和な顔を引き締めた。言葉通りに原因究明に挑んだという。
「医療は暖かく、医学は厳しく」をモットーに患者には優しく接し自分を厳しく律した。生前に原因究明ができなかったのは残念だが、川崎さんの思いは、後進の小児科医や研究者に引き継がれると信じたい。
小児科医の川崎さんが実践した「優しさと厳しさ」は、障害児の可能性を引き出した宮城さんの「やさしいことはつよいのよ」に、通じる。
コロナ禍で心に刺が生えそうになったとき、川崎富作さんを思い出し、宮城まり子さんの言葉をかみしめたい。
<出典>
論説委員・中本哲也 やさしいことはつよいのよ
【日曜に書く】産経新聞(2020/11/17)
https://www.sankei.com/column/news/201115/clm2011150004-n1.html
添付図は、
http://kataoka.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-bd4b.html
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