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2019年5月10日金曜日

(1599)  出会いは、偶然ではない(4) 出会いのプロセス

 
      最新投稿情報
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(K0740)  芸能講座「本日青春学園」 <個人の発達>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/05/k0740.html
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(1596)で、

 出会いが偶然でないとするなら、出会いが成立する条件があるはずだ。「こういう条件がそろったとき、出会いが成立する」。それが分かれば、出会いをプロデュースできる可能性がでてくる。

と冒頭に書いた後、定義について書いた。条件の検討に入る前に、さらにプロセスを考える。
 

 <購買意思決定プロセスのモデル>の一つであるAIDMA(アイドマ)が参考になりそうだ。「購買意思決定プロセス」とは、消費者が商品を知ってから購入に至るまでのこの一連の心理的プロセスのことだ。
 

AIDMA(アイドマ)

===== 引用はじめ
 AIDMAは購買意思の決定プロセスを「注目」、「興味」、「欲求」、「記憶」、「行動」の5段階に切り分けて考えるモデルです。
 5段階のプロセスを集約し、「注目」の段階を「認知」、「興味」「欲求」「記憶」の段階を「感情」、「行動」の段階を「行動」とする3段階で語られる場合もあります。
 5段階のプロセス、それぞれを英語にした際の頭文字をとって、AIDMAといいます。
===== 引用おわり
https://www.axc.ne.jp/preparations/glossary/purchasing_decision_making_process.html
 

 これは購買するときのプロセスだが、友達になる時のプロセスも似ていると思う。大きな流れとしては「認知」「感情」「行動」の順で動く。5段階に即して当てはめると、①注目(その人の存在を知る)、②興味(その人に興味や関心を抱く)、③欲求(その人と友達になりたいと考える)、④記憶(その人を記憶する)、⑤行動(その人と友達になろうと働きかける)。

 親友になる、恋愛関係になる、結婚に至るなどのプロセスも似ている。だから、出会いのプロセスにも、AIDMA(アイドマ)が使えるのではないか。
 

 ただ、相違点もある

a.  択一性
 購買意思決定の場合、購買候補がたくさんある中で買うものは一社・一製品に限る。例えば、トヨタのプリウスを買ってもらうためには、それを買うのだ、他は買わないのだ、と「④記憶」してもらうことが必要だ。しかし、友達は何人いてもかまわないので、出会いのプロセスにおいては、「④記憶」はそれほど必要ない。
 
b.  不可逆性
 クーリング・オフ等の制度はあるが、通常は、購買した時点で一件落着し、元には戻らないしかし、一度友達になっても、簡単に友達でなくなることができる。例えば10年レンジで見れば、一度友達になって10年後も友達でいる方が、レアケースだろう。
 
c.  デジタルかアナログか
 購買は、結論まで行くと、買う(Yes)か買わない(No)のいずれかであり、どちらであるかもはっきりしており、デジタルだ。友達としてはランチ友達もいるし親友もいる。そもそも友達と友達でない不明確で、アナログだ。
 

 結婚だけが、択一性があり(結婚相手は一時に一人)、不可逆性があり(例外はあるがそう簡単には離婚しない)、デジタルであり(婚姻関係にあるかどうかは法律により明確)、購買意思決定のAIDMAを適用できそうだ。他の出会い(友人・親友・恋愛)にはAIDMAをそのまま適用できないものの参考にはなりそうだ。

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