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2019年5月10日金曜日

(1598) 『平家物語』(2-1) / 100分de名著

 
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第2回  13日放送/ 15日再放送

  タイトル: 驕れる者久しからず
 


【テキストの項目】

(1)  栄華の翳り、きっかけは些事
(2)  文章のリズムを味わう――橋合戦
(3)  頼朝、ついに挙兵
(4)  平家が闇の力を失う――富士川の合戦
(5)  無能な人をリーダーにしてはいけない

(6)  本当に優れた人は誰にもわからない
(7)  清盛の病――「すはしつる事を」
(8)  清盛、悪行がたたり「あつち死」
(9)  浄土教の教えから清盛の死を読み解く
 

【展開】
 第2回では、平家の栄華に翳りが見えはじめる場面から、清盛の死までを見ていきます。闇の力を持っていたはずの平家がなぜ衰えていくのか――。組織論という観点からも興味深い部分です。また、清盛の死の描かれ方からは、『平家物語』が成立した時代の宗教観をうかがい知ることができます。
 
(1)  栄華の翳り、きっかけは些事

 源頼政の嫡男中綱の名馬を取り上げ、宗盛は「中綱」と焼き印を押し、恥辱を与えました。しかえしに中綱は宗盛の名馬をだまし取り、馬の尻尾やたて髪を切って「平の宗盛入道」という焼き印を押して、送り付けました。宗盛は怒り心頭。
 清盛は絶頂期を迎えていましたが、この事件をきっかけに「平家」対「源氏」の構造が生まれ、そしてそれがやがて平家滅亡につながっていきます。どんなに大きな出来事も、きっかけは些細なことだということを示すエピソードです。
 

(2)  文章のリズムを味わう――橋合戦

 ここに五智院の但馬、大長刀の鞘をはづいて、只一騎橋の上にぞすすんだる。<x> 平家の方はこれをみて、「あれ射とれや者共」とて、究竟の弓の上手どもが、矢さきそろへて、さしつめひきつめ、さんゞに射る。但馬すこしもさわがず、あがる矢をばついくぐり、さがる矢をばをどりこえ、むかッてくるをば、長刀できッておとす。かたきもみかたも見物す。<y> それよりして矢切の但馬とはいはれけり(巻第四 橋合戦)。
 『平家物語』の合戦のシーンでは、文章のリズムによってその臨場感が表現されます。(x)までは普通の速度ですが、(x)からアップテンポのリズムを刻み、(y)で元の速度に戻ります。
 以仁王の反乱も鹿ケ谷の同じく未然に発覚し、平家は橋合戦で勝利しました。
 

(3)  頼朝、ついに挙兵

 橋合戦のほんの数日後、清盛は強引に都を福原に遷しました。ポジティブな意味では、海のない京都から海辺の福原へ遷り、日宋貿易を盛んにしようとした。ネガティブな意味では、平家に対して反抗的な京都と奈良の寺社勢力に対して距離をとりたかった。
 伊豆では、後白河法皇の院宣を見せられた頼朝が挙兵し、兵を富士川に進めました。
 

(4)  平家が闇の力を失う――富士川の合戦

 いよいよ明日は富士川で源氏と平家の矢合わせという日の夜、水鳥の群れが羽ばたく音を敵の来襲だと勘違いして、平家の将兵たちは陣営から逃げ出してしまいます。夜討ちがあるかもしれないという用心はありませんでした。
 このときはほとんど貴族になっていた平家の人たちは、闇の力を失ってしまいました。
 

 以下は、後に書きます。
 
(5)  無能な人をリーダーにしてはいけない
(6)  本当に優れた人は誰にもわからない
(7)  清盛の病――「すはしつる事を」
(8)  清盛、悪行がたたり「あつち死」
(9)  浄土教の教えから清盛の死を読み解く
 

<出典>
安田登(2019/5)、『平家物語』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)


 

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