画面の説明

このブログは、左側の投稿欄と右側の情報欄とから成り立っています。

2019年11月9日土曜日

(1782) 「マーケットイン」から「プロダクトアウト」

 
      最新投稿情報
=====
(K0923) 「定年後に田舎暮らし」は大丈夫? <定年後>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/11/k0923.html
=====
 


☆☆
「プロダクトアウトからマーケットインへ」がこれまでの風潮だったが、違った行き方もある。中川政七氏は、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンを掲げ、商品を開発製造し、各工芸メーカーの再建につなげた
☆☆
 
 私(=藤波)はメーカーで仕事をしてきた技術者で、いろいろな仕事をしてきたが、研究・開発の仕事が長かった。その中でスッキリしなかったのが、「プロダクトアウトはだめだ。マーケットインにしなさい」と言われ続けたことです。
 
===== 引用はじめ
 プロダクトアウトの一般的な定義は、会社の方針や作りたいもの、作れるものを基準に商品開発を行うことを指します。プロダクトを作ってから、どのように販売していくかを考えるスタイルです。
 マーケットインの一般的な定義は、プロダクトアウトとは反対に顧客の意見・ニーズを汲みとって製品開発を行うことを指します。
 モノを作れば売れる時代ではなくなり、競合と簡単に比較されてしまう今、「プロダクトアウト」は時代遅れな考え方であり、いかに「マーケットイン」の概念に基づき、顧客の満足度を高められるかどうかを重視するべきだという風潮が強まっています。
===== 引用おわり
https://ferret-plus.com/1127
 
 一般に言われているのは「プロダクトアウトからマーケットインへ」で、実際私もそう言われ続けました。表題は「マーケットインからプロダクトアウトへ」と、逆を書いています。
 

 中川政七は、大きな市場ではマーケットイン、小さな市場ではプロダクトアウトだと言います。
===== 引用はじめ
 市場規模が大きい東京では、市場や買い手の意向を優先して商品開発・製造を行う「マーケットイン」という考え方に重きが置かれるのも当然だ。

 一方、地方ではどうだろうか。都市部のように大きな市場がない。東京で求められるようなマーケットインを追いかけても、いずれ限界に突き当たる。
 「モノがあふれるいま、マーケットインで売ろうとしても(消費者の)心は動かない。学びの型はどちらかというとプロダクトアウト。そこから何を生み出すかです」
===== 引用おわり
そして、
===== 引用はじめ
 プロダクトアウトは、買い手のニーズより、作り手がいいと思うものを作って売ることを優先させるという考え方。作り手の「私たちはこうありたい」というビジョンがなければならない。
===== 引用おわり
 
 ビジョンが特に大切です。
===== 引用はじめ
 家業の社長時代、中川さんは「日本の工芸を元気にする!」というビジョンを掲げ、全国の工芸メーカーの経営コンサルティングに取り組んだ。対象の企業にビジョンを見つけさせて商品を開発製造し、全国に発信していった。


 その過程が消費者だけでなく、作り手側の社員の共鳴を呼び、中川政七商店をはじめ、各工芸メーカーの再建につながった。
===== 引用おわり
 
 何のかんの言っても、実績を出さないと意味がありません。「プロダクトアウト」と言っても、マーケットを無視しては、なりたちません。
 
===== 引用はじめ
 プロダクトアウトの代表的な企業としては、先に例で挙げたSONYや、世界的大企業であるAppleなどが挙げられます。時代を変える革新的なプロダクトを制作する企業はほとんどが「プロダクトアウト」タイプに分類できます。
 これらの製品は従来なかった製品であり、ユーザーに意見を聞いても作れるものではありません。プロダクトアウトは悪かというと、決してそんなことはないのです。
===== 引用おわり
https://ferret-plus.com/1127  前出
 
 技術者としては、プロダクトアウトでいきたい。
 
続く。

0 件のコメント:

コメントを投稿