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2018年1月26日金曜日

(1129)  高齢者の住まいとケア / 「家族と高齢社会の法」(12) (放送大学)


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(K0270) 棒サッカー 100歳夢中 <体の健康・脳の健康>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/01/k0270100.html
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目標&ポイント
===== 引用はじめ
 急速な高齢化に伴い、高齢者の住まいも多様化している。多くの人が高齢期を迎えても「住み慣れた自宅で暮らし続けたい」と考える一方で、介護が必要になれば「家族に迷惑をかけたくない」という思いもある。本章では、高齢者が住み慣れた地域で暮らすために適した住まいとケアにかかわる社会保障と法について学ぶ。
===== 引用おわり
 

<構成> 第12章 高齢者の住まいとケア

1. 高齢者の住まいと社会保障・福祉
2. 高齢者の住まいの全体像
3. 高齢者の住まいと契約
4. 高齢者の住まいと地域
 

 「住み慣れた自宅で暮らし続けたい」をA欲求、「家族に迷惑をかけたくない」をB欲求とする。人は、A欲求・B欲求の充足を欲しつつも、現実を踏まえて妥協する。その様子をモデルとして二つの図で示す。今回書いているのは、テキストの知識を使って、私が創ったオリジナルである。
 

(1) 住まい方の形態とA欲求・B欲求の充足

  「独立して住み続ける」は、A欲求・B欲求の両方を充足している
  「高齢者施設に入所する」「高齢者住宅へ転居する」は、B欲求(家族に迷惑をかけたくない)を充足するために、B欲求(住み慣れた自宅で暮らし続けたい)を断念している
  「同居」および「隣居」「近居」は、B欲求にこだわらず、子の世話になることを前提にして選択をしている。A欲求は、充足されることも、充足されないこともある
 

(2) 「独立して住み続ける」ことを永続できる…を前提としない

  最初は健康な二人で始めても、そのうち一方が要介護状態になって介護生活に移り、最後には二人とも要介護状態になる
  最初は健康な二人で始めても、どちらか一方が死に、最後には独居になる
  介護保険の介護やその他の支援を受けても限界がある
  「最後まで二人で元気に生きたい」と願う気持ちはわかるが、願望と現実とは違う。現実に目をつぶってはいけない。「独立して住み続ける」は最後には出来なくなることを前提として準備すべき
 

(3) 高齢者施設への入居・高齢者住宅への転居

  高齢者施設と高齢者住宅との違い
===== 引用はじめ
 高齢者施設は、施設へ入居することにより、24時間365日にわたり、切れ目なく、施設の職員から包括的な介護を直接受けることができる。…
 高齢者住宅は、高齢者を入居対象者とし、見守り、安否確認、生活相談、食事等の家事支援などの生活支援サービスが付帯している住宅であり、地域の介護サービス事業者が提供する居宅サービスを利用することで、居室や住居での生活を継続することができる。…高齢者住宅には、施設に入居するほど支援や介護を必要としないが、生活支援サービスを必要とする人の入居が想定されている。
===== 引用おわり

  入居時の条件がある
 例えば、二人住まいで、一人が要介護3以上になると、特別養護老人ホーム(特養)に入れる可能性があるが、そうではない伴侶は特養に入れない。特養に入所させると、自分は独居になる。有料老人ホームなら、両方が入所できるところもある

  高齢者住居を検討する場合に注意すること
  介護体制は充実しているか、介護状態になっても住み続けられるか
  看取りまでしてくれるか

  要介護状態での転居は厳しい
  選択に当たり、誰か他の人が決めたところになる。色々見てまわって、自分が気にいったところではないところに移り住むことになる
  契約行為(入居契約・賃貸契約・家の売買)は、心身ともに健康であっても大変だ。要介護状態での契約行為は厳しい
  転居には大きなストレスがかかる。新たな人間関係を結ぶことにより、快適な生活を送りやすくなるが、介護状態になってからでは厳しい
  「元気な時は自宅で過ごし、いよいよ駄目になったら老人ホームに入る」という人が多いが、いかがなものか
 

出典
原田啓一郎、「第12章 高齢者の住まいとケア」、川島志保・関ふ佐子、「家族と高齢社会の法」、放送大学教材(‘17)


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