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=====(K0253) 大阪府高齢者大学(1) <その他>
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【目次 / 第10章 熱収支シミュレーションでまちの熱環境を予測・評価する】
1. まちづくりと熱環境予測・評価手法
(3D-CAD対応熱収支シミュレーション)
2. 熱があふれているまちにクールスポットを
3. すかすがしい潤いのあるまちづくりに向けて
4. 事例紹介 - 土浦のまちづくり -
まちづくりにおける熱環境設計と可視化
本章の「主役」は、「シミュレーション」「予測・評価」であろうが、その前段階で「涼しさ」とはそもそも何者か、というところが興味深かったので、まとめる(季節外れだが)。
===== 引用はじめ
亜熱帯に近い日本の夏を考えると、吉田兼好が『徒然草』で「家のつくりようは夏を旨とすべし。冬は…」と述べていることは、今日のまちづくりにも当てはまる。
===== 引用おわり
同意
涼しいとはどのような状態なのだろうか。
===== 引用はじめ寺田虎彦が言うように、非定常的に刹那の涼しさを得ることではないだろうか。“涼しさは瞬間の感覚である。持続すれば寒さに変わってしまう”と、寺田虎彦は日本の蒸し暑い夏の中での涼しさをとらえている。
===== 引用おわり
なるほど。
涼しさが得られる環境側の条件としては、次のような項目が挙げられる。
===== 引用はじめア) 気温が周囲より低いこと
イ) 適度な気流感がある(一定風速でなく、ゆるぎがある)こと
ウ) 周囲からの冷放熱があること
エ) 相対湿度が低いこと(気温が28℃以上になると相対湿度が効いてくる)
===== 引用おわり
もう少し具体的に設計規範を示すと次のようになる。
===== 引用はじめ① 地面や建築に入射する強烈な日射を徹底的に遮断するとこ。そして、屋外の生活空間を日影にすること
② 風の通り道を確保し、通風を促進すること。 …
③ 緑、すなわち植物の蒸散作用、湿った地表面からの蒸発や蓄冷などの効果を活用すること。 …
===== 引用おわり
このような考えをもとに、まちにクールスポットをつくる。シミュレーションし、予測し、評価する。
「涼しさ」に関連して、次回引き続き考察する。
出典
梅干野晁、「第10章 熱収支シミュレーションでまちの熱環境を予測・評価する」、川原靖弘・斎藤参郎、「ソーシャルシティ」、放送大学教材(‘17)
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