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=====(K0107) NHKプレミアムドラマ「定年女子」 <定年後>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/08/k0107.html
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ロンドン陸上世界選手権の男子400メートルリレー決勝で、多田修平(関学大)飯塚翔太(ミズノ)桐生祥秀(東洋大)藤光謙司(ゼンリン)の日本は38秒04で3位に入り、大会史上初の銅メダルに輝いた。昨年のリオデジャネイロ五輪銀メダルに続く表彰台。
「状況を見極めた選手起用」「それを可能にする層の厚さ」「わずかなパトンパスのタイミングの調整」などを積み重ねての成功だったようだ。
6人の選出からの起用に注目した。
(1) サニブラウン:男子200メートルで7位入賞を果たしたが、右足を痛めて予選にも出場しなかった。「たぶん今はバトンがヘタクソすぎて使ってもらえない。まずはバトン練習をしないといけないのかなと最初に思った」という事情もあったようだ
(2) ケンブリッジ:リオ五輪ではアンカーとしてメダルを獲ったが、「発熱の影響で精彩を欠いており、決勝は藤光に代えて勝負に出た」と、今大会の決勝には出場しなかった
(3) 藤光:失礼だが「エース格として温存しておいての決勝出場」とは言えない。リオ五輪でリレーに出場できず、予選では控えに回っていた。今大会では、決勝の約5時間半前にコーチからアンカー起用を告げられた
(4) 桐生:今大会の100m代表から漏れ、7月末にロンドン入りしてからこの日まで出番がなかった
(5) 多田:初の国際試合だった
(6) 飯塚:実況中継、新聞記事をみる限り、不安要素は少なかった
各々の事情があり、成績が悪かった時の言い訳の種はたくさんあった。それでも、試練を乗り越えメダルに到達した。藤光も桐生も、しっかり仕事を果たした。
それでも乗り越えられたのは、「日ごろからの練習」「バトンパスに凝縮されたチームプレー」」「リオ五輪で得られた誇りと自信」だと思った。
バトンパスは「お前の方が悪かった」という気持ちで臨んでもうまくいかないだろう。「お前がミスをしてもオレがカバーする」といった気持ちで練習を重ねてきたのではないだろうか。日本得意のチームプレーの勝利だと思った。
良き日本が崩れつつあるように感じていたが、残っているところもあった。
ただ、チームプレーだけでは、どうにもならない。入念な準備があった。
===== 引用はじめ
男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した日本。データを有効活用することでバトンパスを練り上げてきた。同リレーチームを担当する科学スタッフは約10人。合宿や試合を毎秒240コマの市販ビデオカメラで撮影し、映像からバトンパス時の走速度、パス完了時間などを割り出し、数値化して選手にフィードバックしている。===== 引用おわり
http://www.sankei.com/sports/news/170814/spo1708140003-n1.html
ここから写真を転載。
さらに、それを有効に使わないと意味がない。そして、それには勇気も必要だった。
===== 引用はじめ
桐生は藤光に伝えたという。「今日、僕走れているんで、練習より1足伸ばしても届けます」。事前合宿で藤光は桐生が30.5足分の距離(足長)に近づいたタイミングでスタートを切っていたが、それを31.5足と間合いを離し、よりスピードに乗った状態でバトンパスを行おうというのだ。足長を伸ばせばバトンが渡らないリスクが高まるが、1、2走、2、3走も予選より伸ばした。「チームでできることをすれば結果はついてくる」。藤光はこの修正を信じた。===== 引用おわり
http://www.sankei.com/sports/news/170814/spo1708140002-n1.html
そして、その勇気を出させたのが、日ごろから培ってきた信頼関係なのだろう。
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