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2018年11月18日日曜日

(1426)  ウィニコット「ホールディング」 / NC(5)

 
      最新投稿情報
=====   今回は、同じ
(K0567)  介護費用は500万円 <高齢期の家族経済>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/11/k0567.html
=====
 

1.   対象関係論派 ウィニコット
2.   ホールディング(抱える)
3.   ウィニコットにとっての精神分析療法
4.   ウィニコットにとってのケア
 

【展開】

1.   対象関係論派 ウィニコット

===== 引用はじめ
 クラインの弟子にウィニコットとビオンという精神分析家がいます。フロイトやクラインの理論を発展させ、それぞれ理論の違いはありますが、いわゆる対象関係を軸においた対象関係論を展開させました。
 ウィニコットは元々、小児科医であり、その後に精神分析家となりました。精神分析家となった後も小児科医として診療を最後まで続けました。そのような経験から最早期の母子関係についての理解を深めていきました。
 ウィニコットによると乳児は生まれた時には母親のホールディングに包まれ、非常に万能的な世界の中で苦痛も不安も葛藤もない中で成長します。
===== 引用おわり
https://s-office-k.com/technique/psychoanalysis
添付図は、このサイトから。
 

2.   ホールディング(抱える)

 ウィニコットは、ホールディング(抱える)という概念を提起しました。治療上大切なのは、今生じていることを、手を加えずに持ちこたえることだと言います。
 

3.   ウィニコットにとっての精神分析療法

 ウィニコットにおいて精神分析療法は、無意識の解釈ではなく、患者が自分自身を発見するような、プロフェッショナルな場の提供です。
 

4.   ウィニコットにとってのケア

 ウィニコットにとってケアは、その個人的成長のための奉仕です。そのとき治療者は、患者が抱く苦悩を抱え続ける必要があります。周囲を不安げにこれでいいのだろうかと見回すのではなく、苦悩を抱えて患者の解決を待つのです。ケアが奏功したときのキュア(治療)は、治療者がさし出すのではありません。
 


<出典>
帚木蓬生、『ネガティブ・ケイパビリティ』、朝日新聞出版、P.86-P.87


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