◆ 最新投稿情報
=====
(K0949) 高齢者の事故 8割超「転倒」 <高齢者の安全・安心>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/12/k0949.html
=====
☆☆
イワン「神なんていません」、アリョーシャ「神さまはいます」。神が造った調和のもとでの不幸の存在は、キリスト教が抱える最も大きな矛盾だ。無神論者のイワンは、経験が乏しいアリョーシャに、主張を展開する☆☆
第2回 9日放送/ 11日再放送
タイトル: 神は存在するのか
【テキストの項目】
(1) 少年たちと知り合う
(2) 脇役に見る時代の病
(3) プロとコントラ
(4) ロシアの『カンディード』を書く
(5) 「大審問官」と二つのキス
(6) 罪をとおしての浄化、そして恭順
(7) 謎の訪問客
(8) 事件を予告するスメルジャコフ
(9) 分裂した男イワン
【展開】
(1) 少年たちと知り合う
唐突な、しかし将来的には大変重要な挿話が描かれます。… アリョーシャが近づいていくと、少年は待ち構えたかのように石を投げつけ、いきなり飛びかかって左手の中指を激しく噛みました。
一週間前にドミートリーが料理屋で、ある二等大尉を彼の息子の前でひどく辱めたそうです。
(2) 脇役に見る時代の病
『カラマーゾフの兄弟』には魅力的な脇役が数多く登場しますが、その一人が二等大尉のスネギリョフです。アリョーシャの指を噛んだ少年イリューシャの父親です。
関連投稿:(1806) 誇りが、志があるからこそ人間は傷つくのです / 傷つく(1)
http://kagayaki56.blogspot.com/2019/12/1806-1.html
(3) プロとコントラ
第5編と第6編では、イワン(無神論者)対アリョーシャ(修道院で暮らしている)という対決の構図をとおして、相異なる二つの世界観の対立と、そこにおける父殺しの問題が描かれます。
「プロ」は肯定、「コントラ」は否定を意味し、「プロとコントラ」は相反する二つの原理のせめぎ合いを言います。
(4) ロシアの『カンディード』を書く
ドストエフスキーは、『カラマーゾフの兄弟』を書くにあたって、ロシアの『カンディード』を書くという大きな目標を掲げていたとされています。『カンディード』は、フランス啓蒙主義の思想家・作家のヴォルテールの傑作小説です。
1775年、ポルトガルの首都リスボンで起きた大地震に衝撃を受けた彼は、「宇宙調和」を唱えるドイツのライプニッツの楽天主義(最善説)に対して根本的な批判を投げ掛けるに至りました。
イワンとアリョーシャの対決は、まさに、ヴォルテールとライプニッツの思想的対決をなぞるものです。
(5) 「大審問官」と二つのキス
イワンはさらに、「大審問官」という自作の物語詩をアリョーシャに語って聞かせます。この「大審問官」は『カラマーゾフの兄弟』のなかでも最も難解とされる有名な物語詩です。
舞台は、異端審問の嵐が吹き荒れるスペイン。宗教権力が限りなく全体主義に近い体制を実現するこの町に、イエス・キリストが姿を現し、奇跡を起こします。 …
以下は、後に書きます。
(6) 罪をとおしての浄化、そして恭順
(7) 謎の訪問客
(8) 事件を予告するスメルジャコフ
(9) 分裂した男イワン
<出典>
亀山郁夫(2019/12)、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』、100分de名著、NHKテキスト(NHK出版)
0 件のコメント:
コメントを投稿