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2017年9月29日金曜日

(1011) 経験経済・2重の参加型


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(K0152) 街に溢れだす認知症者 / 認知症者の居場所(3) <脳の健康>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/09/k01523.html
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前回の紹介した本『地域活性化戦略』に書いてあった「経験経済」を紹介する。

続けて、私が最近考えている「2重の参加型」について述べる。

 

  「経験経済」

簡単に言ってしまうと、

素晴らしい経験をさせてくれるなら、
少々お高くても、お金は払います。

その通りだと思う。
 

(注)箇条書き形式に書き換えた
===== 引用はじめ

「経験経済」とは、Pineet al.[1999]Schmitt[2000]等が提唱した、企業が消耗的な価格競争から脱することを目指す概念である。

彼らは、具体的に経済価値が (1)コモディティ→ (2)製品→ (3)サービス→ (4)経験と進展する様子を、コーヒー豆を例にとり説明している。

(1) まず、とれたてのコーヒー豆はコモディティ(=代替可能なモノ)段階で1カップ1~2セントの経済価値しかない

(2) 次にパッケージされた製品段階は5~25セント程度の経済価値をもち、

(3) さらにレストランで提供される定期的サービス段階では、50セント~1ドルの経済価値をもち、

(4) 最後に経験の提供段階では、コーヒーをイタリアのサンマルコ広場にあるカフェ・フロリアンでチャーミングな風景を楽しみながら飲む経験を例にすると15ドルの経済価値になるという。

===== 引用おわり
出典
小長谷一之・福山直寿・五嶋俊彦・本松豊太、『地域活性化戦略』(晃洋書房)

 
●以下は、私の考えだが、「2重の参加型」について述べる。

ある団体で「クラブ活動」を作り出そうとしている。
 

えらい先生を呼んできて、お話を聞く

… 悪くはないが、それは止めませんか
  自分たちでしなくても、注意してみておれば、
  世の中にたくさん、そのような機会があるから


会員が交互に講師になって、他の会員がお話を聞く

… 改善されていると思うが、それは止めませんか
 話したい人は、とうとうと話すが、聞きたい人は疲れてくる。
 「聞きたい話」はすぐに底をついて、
 「話したい話」ばかりになりそうだから。

 

私は「2重の参加型」が大切だと思っている。

(1) 会員が中心になって進める

(2) 参加者は、話を聞くだけでなく、参加する。例えば、

    音楽を楽しもう(聞くのではなく、自ら歌ったり演奏したりする)

    体を動かして楽しもう(参加者が体を動かす)

    クラフトを楽しもう(参加者が物を作る)

    ボードゲームを楽しもう(囲碁・将棋・麻雀は除く。トランプは含む)

    意見交換を楽しもう(講師が話すのではなく、参加者が話す)
 

 
両者は関係していると思い、二つのことを、今回書いた。

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