【 ルージュ実験・ 自我 】 2歳から3歳のころに自我の芽生えがあります。このころに自分を第三者的に見ることができるようになるのです。鏡の中の自分に気づくということが、社会的存在としての自分への気づきとなるのです。
幼児を対象とした、「ルージュ(口紅)実験」といわれるものがあります。この実験では、気づかないうちに鼻の頭にルージュをつけられた幼児が、鏡に映った自分を見たときにどのような行動をするのかが観察されます。
もし彼らが、鏡に映っている人が自分であると気づいていないとすると、遊びのように鏡の中の「人・対象」の鼻を拭こうとします。逆に、もし「自分」がそこに映っている「人」であると分かっていると、自分の鼻を拭くという行動をすることが期待されます。
結果を見てみると、
1歳半では、半数くらいの子どもは、鏡に映っている子どもの鼻を指さして、そこに赤いものがついていることを示します。半数の子どもは、自分の鼻を拭こうとします。
2歳の子どもでは、鏡に映る姿をみて自分の鼻を拭こうとする行動が観察されました。そこに映っているのが「自分」であるとわかっているのです。
<出典>
【タイトル】 鏡の中にいるのは誰?
【新聞】 産経新聞(2022/01/20) 【子ども点描】
【発信者】 河合優年
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