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2022年1月6日木曜日

(2528) 金子みすゞ詩集(0) / 100分de名著

 【 読書 ・ 100de名著 】人間の根源的な孤独、子ども心のあどけなさと寂しさ、愛らしい遊び、小さな命の儚さといとおしさ、ふるさとの海辺の情景、ファンタジックな夢想、宇宙の成り立ち、女性の生き方にも筆を広げています。


【はじめに】  聖女から詩人へ

 金子みすゞの詩というと、優しくてかわいい作風を連想しますが、実際は幅広いテーマで意欲的に創作をしています。一人で生まれ一人で死んでいく人間の根源的な孤独、子ども心のあどけなさと寂しさ、愛らしい遊び、小さな命の儚さといとおしさ、ふるさとの海辺の情景、ファンタジックな夢想、宇宙の成り立ち、さらに童謡詩の範疇を超えて、女性の生き方にも筆を広げています。これらの詩は、みすゞ本人の人生とも関わっているのです。

 「童謡」といえば、今では幼児の歌とされています。しかし大正時代に童謡詩が誕生した当初は、音楽ではなく、活字で読む詩歌の文芸でした。

 本誌では、童謡詩が、大正デモクラシーの自由主義の気運から誕生し、歌となって人気を博し、やがて昭和の戦争の時代に衰退していく社会的、文化的な背景を紹介しながら、みすゞの生涯と傑作詩を読み解きたいと思います。

 

100de名著」 金子みすゞ詩集が、110()から始まります。Eテレ。

放映は、   月曜日 午後 10:25~10:50

再放送は、  水曜日 午前 05:30~05:55

 及び        午後 00:00~00:25

講師は、松本侑子(作家、翻訳家)

 

<全4回のシリーズ>    第4回再放送以外は、1

【はじめに】  聖女から詩人へ

 

第1回  10日放送/ 12日再放送

  タイトル: 詩心の原風景 - 童謡詩の誕生

 

第2回  17日放送/ 19日再放送

  タイトル: 視点の逆転、想像の飛躍 - 投稿詩人の誕生

 

第3回  24日放送/ 26日再放送

  タイトル: 「孤独」と「死」をみつめて - 童謡詩の衰退

 

第4回  31日放送/ 22日再放送

  タイトル: ことばで響き合う未来へ - 童謡とみすゞの復活

 

<出典>

松本侑子(2022/1)、金子みすゞ詩集、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)



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