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2019年1月24日木曜日

(1491)  マーガレット・ミッチェル「風と共に去りぬ」(4-1) / 100分de名著

 
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第4回  28日放送/ 30日再放送

  タイトル:すれ違う愛

 

【テキストの項目】

(1)  レットとの結婚と、目覚めない性
(2)  すれ違うスカーレットとレット
(3)  霧の向こうに見えたものは
(4)  メラニーの死と、二組のセックスレス夫婦
(5)  レットとメラニーの絆、そして秘密
 
(6)  メラニーはすべてを知っていたのか
(7)  ミッチェルの執筆順から読み解く真相
(8)  仮面道化師の仮面がはがれるとき
(9)  自分の本当の心には誰も気づけない
(10)メラニーという虚空
 

【展開】

(1)  レットとの結婚と、目覚めない性

 『風と共に去りぬ』の物語冒頭では16歳だったスカーレットは、この時点までで7年の歳月が経過し、23歳になっています。
 クー・クラックス・クラン討ち入りの際に亡くなった夫フランクの葬儀が営まれるさなか、弔問にやってきたレットがスカーレットにプロポーズしました。アシュリへの思いもあり断ったスカーレットですが、根負けして受けいれました。ビジネスパーソンとして活躍する半面、いまだにアシュリを王子様のように思い描いており、二度の結婚を経た大人の女性とは思えません。恋愛やエロスの面に関しては、少女の頃と変わらない未熟さを示します。
 

(2)  すれ違うスカーレットとレット

 二人の間にボニーという女の子が誕生し、レットは溺愛します。アシュリへの“純愛”もあって、スカーレットは夫婦生活を拒否し、レットのプライドを傷つけました。
 ある日、スカーレットがアシュリと抱擁しているのを目撃され大変な騒動が起こりました。スカーレットへの怒りと嫉妬で泥酔したレットは、彼女を無理やり寝室に連れて行きました。スカーレットはここでようやく性の悦びに目覚めますが、レットは乱暴な行為を恥じてむしろ遠ざかってしまいます。
 このひと晩の交わりによって、スカーレットは妊娠しますが、レットとのいさかいで階段から転落して流産。さらに不幸は続き、娘のボニーが落馬し、たった4歳でその短い生涯を閉じてしまいます。レットは酒浸りになり、スカーレットは孤独に苛まれます。
 

(3)  霧の向こうに見えたものは

 スカーレットは霧の中を何かを求めて無我夢中で走るという夢を繰り返し見ました。
 メラニーが危篤という報せを受け、ウィルクス家でメラニーと最後の言葉を交わしたスカーレットは、帰る時に、現実に、霧に包まれ恐怖に胸を締め付けられ駆け出しました。家の明かりが見えてくるところまで来て、ようやく正気を取り戻します。
 夢の中でどこに向かって走ってきたのかが分かりました。我が家! 「レットのもとに帰るため!」。自分が求めていたのはレットなのだ。「洗いざらいレットに話そう」
 

(4)  メラニーの死と、二組のセックスレス夫婦

 メラニーの死因は流産でした。彼女は体が弱く、もう一人子どもができたら母体が危ないと医師に警告されていました。当時のキリスト教では、避妊は基本的に罪悪なので、こどもを作らないというは、夫アシュリとのセックスレスを意味します。
 アシュリが自分を愛してくれていると受け取っているスカーレットは、レットにもう子どもはつくらないと宣言しました。レットは怒髪天を衝く勢いで怒り、それなら愛人をつくるか金で娼婦を買うと宣言するのです。
 

(5)  レットとメラニーの絆、そして秘密

 2人の男、2人の女が登場します。二組の夫婦、メラニーとアシュリ、スカーレットとレットについて先ほど書きました。スカーレットとアッシュについても既にふれています。最後にレットとメラニーの絆です。
 レットはメラニーの人柄や果敢さを畏敬しており、メラニーの方も、アウトローのレットに紳士的美質を見出して尊敬しています。あまり前面には出てきませんが、一種独特な信頼関係があります。
 レットが落ち込んでいるとき、メラニーが慰めます。その時、スカーレットには絶対に見せないレットの素顔を示します。娘ボニーが亡くなり錯乱状態に陥ったレットは、誰が何を言っても葬儀を行おうとしません。助けを求められたメラニーはレットの部屋に赴き、そのまま泊っていくことにしました。その後、メラニーは妊娠しました。その夜、何かあったのか、なかったのか、小説では何も触れていません。
 

 以後は、後日書きます。

(6)  メラニーはすべてを知っていたのか
(7)  ミッチェルの執筆順から読み解く真相
(8)  仮面道化師の仮面がはがれるとき
(9)  自分の本当の心には誰も気づけない
(10)メラニーという虚空
 


<出典>
鴻巣友季子(2019/1)、マーガレット・ミッチェル「風と共に去りぬ」、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)

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