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(K0715) 二つの関係性 / 「寄り添いに求められるもの」(9) <後見と電話相談>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/04/k0715-9.html
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少し古い話題になってしまったが。
週刊現代の記事を読みながら考えた。イチローには、「人望以前の人望」がないのではないか(悪い意味で言っているのではない)。
===== 引用はじめ
「監督は絶対無理ですよ。〝絶対〟がつきますよ。人望がない。本当に。人望がないですよ、僕」
3月21日、イチロー(45歳)の引退会見でとりわけ印象的だったのが、この発言だ。
イチローは、普段から真意を測りかねるような発言で、周囲を煙にまくことがある。だが、この発言ばかりは、真剣な表情で「人望がない」ときっぱりと言い切る姿から、「本心」であることが伝わってきた。
日米通算4367安打のギネス世界記録、シーズン262本というメジャーリーグ最多安打記録……。
数々の金字塔を打ち立ててきた天才に、いずれは球界を牽引する指導者になってほしいというのは、記者ならずとも自然に抱く期待だろう。そして、本人も将来のキャリアパスとして、監督という立場を意識したことがないはずはない。
それでも、イチローが「絶対無理」と言い切った陰には、いったい、どんな思いがあったのだろうか―。
===== 引用おわり
「イチローは、人を望まない」が、一番のキーだと私は思う。これを「人望以前の人望」と名づけた。ひたすら「野球道」を求め、周囲の人にはあまり関心が無い。これが、イチローの素晴らしい業績の源だと思う。
週刊現代では、次の3点を指摘している。
(1) イチローの頭の中には、仰木さんという『高すぎる理想』があるのではないか
(2) '01年、27歳で加入したマリナーズでのチームメイトとの関係 … 「あの頃のイチローは、若さゆえにあまりに尖りすぎていた」 … イチローはいつしかチームメイトのなかでも浮いた存在になってしまった … どんなに成績を積み重ねようが、尊敬し仰ぎ見られることはあっても、決して慕われない。
(3) '12年7月、自ら志願し、ヤンキースへトレード移籍した … 当時キャプテンだったジーターは、国籍に関係なく若手選手みんなから慕われ、負けた試合後の取材でも、どれだけ記者がいようが最後まで丁寧に答える。いつも周りに人の姿が絶えない、まさに『人望の塊』のような人物です。イチローは彼の姿を見て、『こういう選手がいるのだ』と驚いたことでしょう。
これらが「監督は絶対無理ですよ。〝絶対〟がつきますよ。人望がない。本当に。人望がないですよ、僕」発言につながったのだろう。
しかし、週刊現代では、人望と監督との関係を分析する。
元在京球団コーチ経験者が言う。
===== 引用はじめ
昨年セ・リーグ1位の広島・緒方監督、日本一3回の巨人・原監督、そして、パ・リーグで4年連続Aクラス入りを達成しているソフトバンクの工藤監督。
この3人に共通するのは、いずれもコーチ陣からの人望がないことです。自分とウマがあわないコーチに対しては口を利かなかったり、逆に事細かに口出ししたりして、いつの間にか周りがイエスマンばかりになっている。
逆に言えば、人望がないからこそ、非情な決断も下せるということでもある
===== 引用おわり
ヤクルト、西武で監督を歴任した広岡達朗氏が言う。
===== 引用はじめ「結局、人望なんてものは、結果が出れば後から生まれてくるものです。選手は、『この監督は勝ち方を教えてくれる』と思えば自然とそれについていく。
むしろ、最初から人望があったり、選手やコーチに好かれようとしたりする監督はダメ。『勝つ』という責任に対する考えが甘いから、人にも甘くなるんです。
イチローは選手としてあれだけの結果を出した、掛け値なしの超一流です。『人望うんぬん』なんて、つまらないことを気にせずに、その経験を野球界に還元して欲しい」
===== 引用おわり
監督は、結果に責任をもつ。人望があれば、結果を出せるというものではない。選手もまた、要求されているのは、結果である。監督に人望が無いと結果を出せない選手は、要らない。
<出典>
イチローが引退会見で語った「人望がない」の真意を読み解く
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/63825
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