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2019年2月22日金曜日

(1522) 「チーム萬平」の人事

 
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(K0663)  居住支援法人制度(5) 事例研究(2) <地域の再構築>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/02/k0663-52.html
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 連続テレビ小説『まんぷく』。地元・大阪での人気が高まった「まんぷくラーメン」は、満を持して全国発売をスタート。
 
 製塩の時には夫婦で切り盛りしていたが、ラーメンでは「チーム萬平」になっている。組織としてみると、参考になりそうです。
 

(1)  世良勝夫
 製塩を始めた時には、売り上げをネコババし、ダネイホンが窮地に陥るとトンズラする。でも、萬平・福子は彼を排除しない。最近は、福子が「売ったるわ」を「売らせてください」に変えさせ、勝手な言動をチームとしてコントロールし始めている。全国販売のようなスケールになると、世良さんは外せない。
 
(2)  今井鈴
 いつも不平不満をいい、前に進もうとすると足を引っ張り、プライドばかり高く(「武士の娘です)、負のオーラ―を発している。それでも福子は引きずり込み、飯炊き女やら売り子やら、苦しい時に欠かせない戦力になっている。
 
(3)  神戸茂
 元々は、香田家に忍び込んだ泥棒である。それが、ズルズルと、萬平さんの片腕になり、香田家の入り婿になった。萬平さんが好きで、ずっと力になりたがり、力になってきた。
 
(4)  小野塚真一
 咲(福子の姉)が死んだ時点で縁が切れてもおかしくないのに、池田信用組合では補佐し続け、たちばな栄養食品でも、実務家として萬平さんの事業を支えていく。
 
(5)  香田忠彦
 本来は義理の兄弟という関係だけなのだが、パッケージのデザインを依頼されたことから、「チーム萬平」に組み込まれていく。

(6)  岡幸助、森本元(元塩軍団)
 チームへの参加を熱望しながらも声がかからなかったが、ようやく正社員に誘われて涙ぐむ

(7)  立花福子
 萬平が苦境に立ったときも信じて支え続け、足りないところはカバーし、前向きに働きかけ、時にはアイデアも出す。こういう人が側にいると助かる。

 
(8)  川上アキラ、川上しのぶ(パーラー白薔薇)
 「チーム萬平」の一員ではないが、経済的に苦しいときに福子を雇い続け、ラーメンが売れない時に原価で販売し、いつも応援しつづけてきた。
 


 多様なキャラクターが揃って、多様性のあるチームになっており(ダイバーシティ:多様な人材を積極的に活用しようという考え方のこと)、あれやこれやと言いながらチームとして機能している。萬平を手伝っていると言うより、萬平の夢を共有している軍団のように見える。
 
 萬平は、極論すれば自分のしたいことをしているだけで、周りが勝手についてきて、自分の役割を果たそうとしている。萬平がチームの長としてしているのは、指示ではなく、ひたすら開発にのめり込むこと以外は、「自分の考えを伝える」「排除しない」ことだけのような気がする。この「排除しない」が、結構大きな力を発揮している。
 
 実話をもとにしているとは言え、創作されたチームである。創作されたチームであるとは言え、ダイバーシティ社会において、参考になることは多いと思う。どこのチームにも、よく分からない人たち(世良や鈴)が混じり込んでくる。その個性を生かせるか、殺してしまうか、その差は大きいと思った。
 
 
番組ホームページは、
https://www.nhk.or.jp/mampuku/
 
添付写真は、以下より転載。
https://www.lmaga.jp/news/2019/02/60642/


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