◆ 最新投稿情報
=====
(K0593) 個人Blog 12月上旬リスト <サイト紹介>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/12/k0593-blog.html
=====
A)
東京パック
(1) 漫画雑誌の先駆け(2) 全ページがカラー印刷
(3) 中身は風刺画が多い
(4) 好意的に受け止められた
B) 北沢楽天
(1) 近代日本漫画の祖
(2) 風刺画に西洋の描法を取り入れた
(3) 漫画に芸術性を取り入れた
(4) 職業漫画家の第一号
(5) 描き手の育成に努めた
(6) 来年には、映画が公開される
【展開】
A) 東京パック
(1) 漫画雑誌の先駆け
世界からも注目される漫画文化を長年育んできた漫画雑誌。その先駆けといえるのが、日本で初めてのカラー漫画雑誌「東京パック」だ。主筆は「近代日本漫画の祖」と呼ばれる北沢楽天。
(2) 全ページがカラー印刷
同誌は明治38年に創刊。最大の特徴は、全ページがカラー印刷だったことだ。 … B4変形判の大きさで色鮮やかに描かれた同誌の絵は、すぐに多くの人の心をとらえた。
(3) 中身は風刺画が多い
創刊号の表紙のタイトルは「露帝噬臍(ぜいせい)の悔」。日露戦争の際、日本の実力を見誤ったロシア皇帝、ニコライ2世が臍(ほぞ)をかんで悔しがる様子を描いた絵だ。
(4) 好意的に受け止められた
読者からは好意的に受け止められ、月1回だった発行回数は2年後には月3回に増加。「大阪パック」などの“姉妹誌”も相次ぎ創刊された。
B)
北沢楽天
(1) 近代日本漫画の祖
「東京パック」の主筆は「近代日本漫画の祖」と呼ばれる北沢楽天。「楽天の名前を知らない人は多いと思います。ですが、今皆さんが新聞や雑誌などで目にする漫画は、元をたどれば楽天の漫画に通じています」
(2) 風刺画に西洋の描法を取り入れた
楽天が画期的だったのは、風刺画に西洋の描法を取り入れた点だ。 … 西洋の画風と巧みな風刺を自身の絵に導入。当時ポンチ絵やおどけ絵と呼ばれ、低く見られる存在だった風刺絵を、大人から子供まで楽しめる「漫画」へと発展させた。
(3) 漫画に芸術性を取り入れた
「それまでの風刺画には下卑(げび)た笑いの絵も多かった。漫画に芸術性を取り入れたことも楽天の功績です」
(4) 職業漫画家の第一号
「楽天は『漫画で食っていく』モデルを初めて世に示した人物。彼がいたから多くの人が漫画への道を志した …」
(5) 描き手の育成に努めた
後の日本画の大家、川端龍子(りゅうし)や日本のアニメーションの先駆者である下川凹天(へこてん)。戦後漫画の第一人者である手塚治虫も、幼少期に刊行された楽天全集を読み、影響を受けたという。
(6) 来年には、映画が公開される
来年には、楽天を主人公とした映画「漫画誕生」(大木萌監督、イッセー尾形主演)が公開予定となるなど、再び楽天の先進性に脚光が当たりつつある。
【プロフィル】北沢楽天(きたざわ・らくてん)
明治9年、東京生まれ。本名は保次(やすじ)。28年に入社した横浜の英字新聞社で西洋漫画の描法を学ぶ。32年、時事新報に転じ、漫画記者として「時事漫画」などを手掛けた。38年、「東京パック」を創刊。退職後も多くの後進漫画家を育てた。昭和30年、79歳で死去。
<引用>
北沢楽天『東京パック』 日本の大衆漫画雑誌の原点【明治の50冊】(37) 産経新聞(2018/11/26)
(37)北沢楽天『東京パック』 日本の大衆漫画雑誌の原点
https://www.sankei.com/life/news/181126/lif1811260011-n1.html
0 件のコメント:
コメントを投稿