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2018年12月16日日曜日

(1451)  善を観る力と良き言葉は奇跡を生む

 
      最新投稿情報
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(K0592)  地域の仲間って必要ですか? <定年後>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/12/k0592.html
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[A]
===== 引用はじめ
 4、5年前の事です。寮で物やお金が無くなる事件が何度か続いて起こりました。そのたびに生徒の持ち物検査をし、注意を呼びかけますが解決しませんでした。ある時は警察を呼んで鑑識まで来て調べましたが、犯人は分かりませんでした。しばらく思い悩む日が続きました…
===== 引用おわり
 
[B]
 
[C]
===== 引用はじめ
 それから暫くすると、それまで起こっていたような事件がピタッと無くなり、それどころか、校内のどこで財布を置き忘れても、必ず本人の元へ無事帰ってくるようになりました。
===== 引用おわり
 


 [A]と[C]との間、[B]に何があったのか。タイトルに既に書いてあります。「善を観る力と良き言葉」です。具体的には、
 
===== 引用はじめ
 生徒の中には財布を拾って届けてくれる者がいたのです。

 毎週月曜日に実施している生徒朝礼で、財布を拾って届けてくれた生徒を前へ呼び出し、全校生徒の前で校長の私が「先日、校内で財布を拾ってくれた○○君です。届けてくれてありがとう」と言って握手しますと、全校生徒が拍手をしました。
 その事があってから、一週間の間に、次から次へと何件か財布やお金を拾ったと届けがありました。 … 前と同じように…
===== 引用おわり


 悪いことを取り締まるのではなく、良いことをちゃんと取り上げ、それを積極的に評価し、みんなの拍手をもらう。それで人は変わるのだ、という事例だと思いました。


===== 引用はじめ
 「現象世界は観た通りに現れる」

 最初は、財布を拾って届けるのは当たり前の事だと何もしませんでした。しかし考えてみると、当たり前の事が出来ない者がいるから盗難事件が起こるのです。
===== 引用おわり
 


<出典>
浅川正人(日本航空高等学校石川校長。現、日本航空大学校学長)、善を観る力と良き言葉は奇跡を生む、生命の教育 平成2810月号
 
添付は聴講した講演のチラシ。そこで配られた資料から引用しました。

 

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