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(K0830) すまコミュニティビジネス大学(6-1) 動けば元気が出てくる <定年後>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/08/k0830-6-1.html
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第2回 12日放送/ 14日再放送
タイトル: 戦争の新たな次元「全体戦争」
【テキストの項目】
(1) 国家と「死」――
ナショナリズムの誕生
(2) 「全体戦争」(3) 十九世紀の戦争はヨーロッパ以外が舞台に
(4) 「世界戦争」の勃発 ―― 第一次~第二次世界大戦
(5) 無名戦士の墓 ――「全体戦争」という「洗礼」
【展開】
(1) 国家と「死」―― ナショナリズムの誕生
十九世紀以降、近代の「国民戦争」というものの枠組みが出来上がります。それによって、戦争は「国家」と切り離せないものとなりました。 … 国家のために死ぬことが美徳とされるようになる。それが「ナショナリズム」です。
キリスト教は、ばらばらな個人を「愛」によって結びつけます。 … そしてその愛はときとして、「死を超えた愛」となることで成就する。 … そんなキリスト教の神あるいは「教会」の場所に、近代において「国家」が取って代わるわけです。ばらばらの個人を、今度は国家という全体性が結びつける。だから死を超えて、国家に身を捧げるのです。
(2) 「全体戦争」
「国民国家」は、戦争の質を大きく変えました。それは「全体戦争」(トータル・ウオー)になるのだとカイヨワはいいます。
全体戦争という言葉は、まず第一に、戦闘員の数が動員可能な成年男子の数に接近する、ということを意味する。第二にそれは、そこに使用される軍需品の量が、その交戦国の工業力を最大限に働かせたときの生産量と等しい、ということを意味する。
(3) 十九世紀の戦争はヨーロッパ以外が舞台に
彼らはヨーロッパの内部での争いを避け、むしろ海外への進出によって問題を解消しようとします。産業発展のための原料供給地や製品消費地としての市場を、ヨーロッパ以外の海外へ拡大するのです。
いわゆる植民地支配の展開です。 … ですからその時代、戦争の主な舞台はヨーロッパから、アメリカ大陸やアフリカ、アジアへと移っていきました。
以下は、後に書きます。
(4) 「世界戦争」の勃発 ―― 第一次~第二次世界大戦(5) 無名戦士の墓 ――「全体戦争」という「洗礼」
<出典>
西谷修(2019/8)、ロジェ・カイヨワ『戦争論』、100分de名著、NHKテキスト(NHK出版)
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