◆ 最新投稿情報
=====(K0279) 「尊厳生」とは何か <インクルーシブ社会>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/02/k0279.html
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2月の「100分de名著」、ユゴー『ノートル=ダム・ド・パリ』の放映が、2/5(月)から始まる
Eテレで月曜日。再放送は水曜日、時間は、以下の通り。
(再)水曜日 午前 05:30~05:55
午後 00:00~00:25
<全4回のシリーズ>
【はじめに】前近代から超近代へ
第1回 2月5日放送/2月7日再放送
タイトル: 天才ユゴーの驚くべき「神話的小説」
第2回 2月12日放送/2月14日再放送
タイトル: 根源的な葛藤を描く
第3回 2月19日放送/2月21日再放送
タイトル: モテない男の純愛は報われない
第4回 2月26日放送/2月28日再放送
タイトル: 炸裂する映画的想像力
===== 引用はじめ
一人の明敏な自我意識をもった作家が一字一句ゆるがせにせず、変更不可能な唯一の「作品」としてつくりあげるのが近代小説だとすると、『ノートル=ダム・ド・パリ』はむしろ、人から人へ、口から口へと語り継がれる口承文芸、あるいは古代から中世へと続く民族叙事詩や神話の流れに掉さす小説であるということができるのです。===== 引用おわり
===== 引用はじめ
ユゴーの小説は、このように神話や叙事詩に似た「開かれた構造」を持っている「神話的小説」だと言えるのではないでしょうか。その構造にはスキがあって、なおかつ壊れにくい強さがあるので、何度でも新しい命を吹き込むことができるのです。===== 引用おわり
===== 引用はじめ
『ノートル=ダム・ド・パリ』のストーリーは人口に膾炙して、これまでにも、繰り返しリメイクが行われたり、映画やミュージカルなどで新しい命が吹き込まれ、まるで不死鳥のように蘇っているのです。===== 引用おわり
===== 引用はじめ
しかも、そうした前近代的な構造の枠組みの中で、二十一世紀でも十分に通用する超近代的な人間の波瀾にとんだドラマが展開していきます。そこに現れる光と闇の葛藤がこの小説の醍醐味で、現代を予言するようなテーマも描かれます。また、カメラ・アイのような視点が自在に用いられ、すでに映画の出現をも先取りしているのです。そんな類まれな幻視者である天才ユゴーの驚くべき小説の魅力に迫っていくことにしましょう。===== 引用おわり
出典
鹿島茂(2018/2)、ユゴー『ノートル=ダム・ド・パリ』、100分de名著、NHKテキスト(NHK出版)
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