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=====(K0159) 「穏やかな最期を迎えるために」(関本雅子) <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/10/k0159.html
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目標&ポイント
===== 引用はじめ
この章では、「家族と高齢社会の法」という講義が、何をねらいにして、どの様に授業が進めるかを紹介する。授業を担当するのは、家族に関わる事件を多く取り扱ってきた実務家(弁護士)3人と高齢社会を巡る社会保障を研究する2人の大学教員である。
本章では、大きな家族から小さな家族へと家族の姿が急速に変容する中で生じる様々な課題や、家族の変容が法律に与える影響について、それぞれの立場から、取り上げる課題とそのアウトラインを解説する。
===== 引用おわり
テキストの内容から離れるが、「血のつながりによらない“四世同堂”」が一つの目指す姿ではないかと、私は思った。
「四世同堂」(後述)が、一つの理想的な状態だといえようが、日本の社会は逆行している。
日本では、従来型家族が崩壊してきているが、それを前提とした、向かうべき社会像が見えていない。「高負担高福祉」が一つの答えだが、「高負担」を拒否し「高福祉」を要求するばかりの無責任な考えが横行し、日本の将来を危うくしている。「高負担高福祉」に向かわないし、さりとて対案もなく、惰性のままに過ごしている。子や孫の世代に対し、無責任な人が多い。
「高福祉」を望むなら、「高負担」は避けられない。「高負担」には二つの方法があるのではないか。「納税」という「高負担」と、「労働提供」という「高負担」。
「四世同堂」は、一つの小さな集団の中で「労働提供」を分担し、自己完結型になっている。「四世同堂」は、血のつながりにより、それは今の日本では、現実的ではない。「血のつながりによらない“四世同堂”」が一つの方向ではないかと思った。
「四世同堂」
===== 引用はじめ中国には、幸福な家族の象徴として「四世同堂」という言葉がある。これは、四世代の家族が一つ屋根の下で暮らすという意味である。曾祖父母、祖父母、父母、子が同居し、互いに助け合って生活し、家族の営みについても家族全員がそれぞれの役割をもって分担し合えば、高齢者の介護の問題も、子の養育等の問題も家族の中ですべて解決することができるという理想的な姿ということだろう。
===== 引用おわり
<構成>
1. 家族の変容
(1) 人生90年時代の到来(2) 少子化
(3) 小さくなる家族と新たな課題
2. 家族の形成・家族の危機
(1) 家族とは(2) 家族をつくること
(3) 家族の危機
3. 高齢化が家族や社会にもたらす問題
(1) 老いじたく(2) 高齢者の生活を支える
ア. 所得保証
イ. 雇用と社会参加
ウ. 介護と住い
エ. 医療
4. 時代の流れと法律
ご参考
「スウェーデン国民はなぜ高負担を受け入れているのか?」http://www.yoshiteru.net/entry/20130727/p1
出典
川島志保、「第1章 変容する家族が直面する課題」、川島志保・関ふ佐子、「家族と高齢社会の法」、放送大学教材(‘17)
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