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(K0626) 介護を媒介とした日本の生き残り戦略 <介護>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/01/k0626.html
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第3回 21日放送/ 23日再放送
タイトル:運命に立ち向かう女
【テキストの項目】
(1) 事業家スカーレットの成功
(2) 性悪型のヒロインがなぜ嫌われない?(3) ボケとツッコミ文体の妙技
(4) 才能を開花させるスカーレット
(5) 流されたくない女たち
(6) クラン討ち入りと猿芝居(7) もう一人のヒロイン、メラニー
(8) メラニーの多面性
【展開】
(1) 事業家スカーレットの成功
スカーレットが女主人として必死で切り盛りしてきた<タラ>の農園が、(南北戦後のヤンキー<北部>軍による重税で公売にかけられ、)他人の手に渡ってしまいそうになる。
スカーレットは、色仕掛けでレット・バトラーに金を工面してもらおうとするが、嘘が発覚して計画が頓挫してしまう。妹(スエレン)の婚約者フランク・ケネディの開業した小さな雑貨・金物店がまあまあ繁盛していた。彼がさらに製材所も買い取ろうとしているのを聞き、スカーレットはフランクを略奪し再婚する。
スカーレットはみずから陣頭指揮を執り、フランクの店を繁盛させた。
スカーレットは妊娠し、産んだ娘はエラと名づけられた。
(2) 性悪型のヒロインがなぜ嫌われない?
スカーレットはいわゆる性悪女です。利己的で傲慢、ちゃっかり屋でセンター気質(常に自分が一番の注目を集めていないと気が済まない性格)な上に、信仰心は薄く、殺人、嘘、略奪婚、盗み、恐喝、身売りと、手を染めていない悪事がないほど何でもやっています。ところが、スカーレットは不思議と嫌われないキャラクターです。
嫌われない理由の一つは、彼女の性格だと考えられます。竹を割ったような性格のスカーレットに好感を抱くのではないでしょうか。もう一つの嫌われない理由は、彼女が彼女なりに成長していくことです。成長したスカーレットの姉御肌の部分にも、読者は惹きつけられると思います。
しかし、一番の理由は、作者マーガレット・ミッチェルの「ボケとツッコミ文体」にあるのではないかというのが、このテキストの著者鴻巣の一番大きな“発見”だそうです。
(3) ボケとツッコミ文体の妙技
ボケとツッコミ文体で威力を発揮するのが、文法的に言うと自由間接話法と自由直接話法です。
自由間接話法とは、主語は三人称のまま、登場人物に自分のことを語らせる話法のこと。自由直接話法は「内的独白」とも言われ、地の文で引用符(カギカッコ)なしに、登場人物が一人称で自分の心の内を語る話法です。
(4) 才能を開花させるスカーレット
フランクと結婚したスカーレットは、彼が製材所で買うために貯めていたお金を取り上げて<タラ>を救います。
さらにスカーレットは、フランクが購入を予定していた(けれども妻に資金を持っていかれて買えなくなった)製材所に目を付けます。レットから資金を借りて製材所を買い取り、焼け落ちた街の復興の波に乗って大当たりをとるのです。ここで注目したいのが、スカーレットの“算術脳”です。
以下は、後に書きます。
(5) 流されたくない女たち
(6) クラン討ち入りと猿芝居(7) もう一人のヒロイン、メラニー
(8) メラニーの多面性
<出典>
鴻巣友季子(2019/1)、マーガレット・ミッチェル「風と共に去りぬ」、100分de名著、NHKテキスト(NHK出版)
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