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2018年9月6日木曜日

(1353)  ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」(2-1)(あらすじ 2) / 100分de名著

 
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(K0494)  合併墓 申し込み殺到 <その他>
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第2回  10日放送/12日再放送
  タイトル: 知の迷宮への旅
 


【テキストの項目とあらすじ】
 
(1)  中世修道院における図書館の役割

 

(2)  ベレンガーリオの証言
 ウィリアムスは、図書館長補佐のベレンガーリオを尋問しました。亡くなったアデルモとヴェナンツィオが生前、しきりに何かを要求していたという相手です。
 その尋問で明らかになったことは、ベレンガーリオとアデルモの「不適切(ホモセクシャル)な関係」、そしてそれが結果的にアデルモに自殺という選択をさせることになったという事実です。
 ウィリアムとホルヘの二度目の激論が戦わされることになります。テーマはまたしても笑いについてでした。
 さて、ウィリアムはヴェナンツィオの机で、一冊のギリシャ語の写本を目撃します。この本が、後のウィリアムの探索の手掛かりになりました。
 

(3)  秘密の鍵は図書館に
 ウィリアムとアドソは日没のあと、最長老の修道僧アリナルドに出会います。彼は図書館が巨大な迷路だと認識しており、図書館への侵入方法を口にしました。秘密の鍵は図書館にあるようです。
 

(4)  夜の図書館への侵入
 二日目の晩餐が終わったあと、ウィリアムとアドソは、図書館に侵入します。そこはまさに巨大な知の迷宮でした。
 まず二階の写字室に行き、そこでヴェナンツィオの机から目当てのギリシャ語の本がなくなっていることに気づきました。
 文書庫は、書棚が並ぶ小さに部屋がいくつもつながる迷路のような構造でした。二人はたちまち迷ってしまいます。
 アドソは巨大な亡霊のようなものを見て叫び声をあげます。そこにあったのは鏡でした。文書庫には亡霊がいると聞いていたが、その正体は鏡に映る姿でした。
 

(5)  アドソが幻覚を見る
 三部屋ほど進むと、机に吊り香炉が置かれた部屋にたどり着きましたが、そこでアドソは幻覚を見て気を失ってしまいます。駆けつけたウィリアムによれば、アドソが見たものは香炉で燃やされていた薬草が引き起こした幻覚でした。「文書庫が魔性の力に守られていることを闖入者へ知らせるために」。
 

(6)  『薔薇の名前』と「バベルの図書館」

 

(7)  【第3日】 ベンガーリオが行方不明に
 図書館長補佐のベレンガーリオが行方不明になりました。写字室に侵入して本を奪い去ったのはベレンガーリオだとウィリアムは確信しました。
 

(8)  異端の烙印を押すということ

 

(9)  アドソが一人で図書館に向かう
 アドソが一人で図書館に入りました。大食堂へ下りたアドソは、そこでふたつの人影を見て恐怖に凍りつきます。うちひとりはすぐ外に逃げて行き、残ったのは、修道院の敷地内にはいるはずのない娘でした。このあとアドソは、この娘と関係を結ぶことになります。
 

(10)書物を読むとは他者の目を開くこと
 アドソンは娘との出来事をウィリアムに告白しました。ウィリアムは、娘は下の村に住んでいて、貧しさから自分の肉体と引き換えにここで牛の贓物を分けてもらっていたこと、相手をしていたのは厨房係のリミージョ、あるいは厨房係助手のサルヴァトーレであると推理します。因みに二人とも異端のドルチーノ派に所属していました。
 ウィリアムとアドソは、施療院の横にある沐浴所でベレンガーリオの死体を発見しました。
 


<出典>
和田忠彦(2018/9)、ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)


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