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2018年4月7日土曜日

(1200)  声聞のふりをする/ 『法華経』(2-2) / 100分de名著

 
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(K0341)  終末期の患者に治療控える選択肢(2) <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/04/k0341-2.html
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第2回  9日放送/11日再放送
  タイトル: 真の自己に目覚めよ
Eテレ。
放送は、   月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、  水曜日 午前 05:30~05:55
 及び        午後 00:00~00:25
 


前回からの続き。今回は、「(7)声聞のふりをする」と「(12) 地上から虚空へ」を取り上げる
 


●「(7)声聞のふりをする」
 
釈尊は、富楼那が過去、未来、現在を通じて説法第一だと語った。
 
===== 引用はじめ
 富楼那は、声聞のふりをして、あるいは周りにそう思わせることによって、実はすでにブッダのやるべき仕事をやっていたのです。ということは、富楼那は菩薩なのです。声聞のふりをするというのは、高みからではなく二乗と同じ地平に降り、同じところに立って菩薩への道を説いたということだろうと思います。
===== 引用おわり
 

 『法華経』は、「授記」→「弘教」→「付嘱」の順で進む。「授記」は、「いつ、どこで、何という名前の如来になるかという成仏の予言」なのだが、それに第2章から第9章までという長いページを割いた。それには意味がある。
 
 
===== 引用はじめ
 小乗教団を構成する三つのタイプの人たちに、あるいは菩薩に至る三つの段階に合わせて、『法華経』が説く一条の教えを理解してもらうためだったのです。
===== 引用おわり

 添付表参照

 



●「(12) 地上から虚空へ」
 
 釈迦は空中に浮上した。また、弟子たちをはじめ序品に列挙されていた参列者たちを空中に浮かせた。なぜ空中なのか。
 
===== 引用はじめ
 地上と宇宙空間の違いを考えると分かりやすいかもしれません。地上世界では、例えば床と天井ははっきり分かれていますが、無重力のスペースシャトルの中ではその区別はなくなります。時空の概念が一変します。同じように、虚空とはさまざまな対立概念を超えたところであり、そういう世界でしか説けないものをこれから説くのだということから、空中という場面設定にしたのだと思います。
===== 引用おわり
 
添付図「地上から虚空へ」参照。
 

 「授記」から「弘教」へと進んでいく。「弘教」とは、「仏の教えを広める」ことである。
 
 
出典

植木雅俊(2018/4)、『法華経』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)
添付図は、この本からの転載



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