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2017年11月13日月曜日

(1055) アノマリー(逸脱例) / 「ソーシャルシティ」(5-2) (放送大学)


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(K0196) 60歳過ぎてもできる仕事、だからこそできる仕事 / 「定年女子」研究インタビュー(10) <定年後>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/11/k01966010.html
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前回からの続き。


(1) 【アノマリー(逸脱例)】行動経済学が、従来の経済学の理論では説明できない人間の意思決定の不合理なさまを、多くの実験を通じてあぶりだし、法則性を理論化したもの

(2) 【損失と利得の非対象性】たとえ同じ金額であっても、それを損失することによって感じられる不満足と、それを取得することによって感じられる満足では、前者の方がその程度が大きい … 遺脱例として、もっともよく知られているものの一つ

(3) 【損失回避】人間は「損失と利得の非対象性」という性質を持つため、一度手に入れたものを失うことを強く嫌う性質を持っている

(4) 【保存効果】もしくは【授かり効果】人はある物をいったん所有するとそれを手放すことを拒むようになり、仕方なく手放すときには、それを手に入れた時以上の対価を求める

(5) 【現状維持バイアス】現状を変えることは、よい変化をもたらす可能性もあるが、悪い結果へとつながる可能性もある。そのため、損失を回避できるのであれば、現状を維持した方が無難だという選択の偏りが生じる  … (1049)で紹介した“”ニュー・コーク事件“は、現状維持バイアスによるものと解釈できる

(6) 【フレーミング効果】情報提示の際の表現方法を変えると、その事象を心理的に構成する枠組み(フレーム)が変わり、主観的価値が変動する

 

目次 / 第5章 消費者の意思決定

1.心理学から見た消費者の意思決定
2.さまざまなアノマリー
3.経験の消費と幸福感
 

次回に続く。
 

出典
森津太子、「第5章 消費者の意思決定」、川原靖弘・斎藤参郎、「ソーシャルシティ」、放送大学教材(‘17)

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