◆ 最新投稿情報
=====(K0046) 「人の世話になりたくない」(2) / 高齢期の死生観(2) <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/06/k004622.html
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岸田 ひろ実さんの話には、「選択」という言葉が時々でてきて、これが大切な言葉だと思った。
「選択可能性」という言葉をキーワードにして、私の考えたことを述べる。
選択可能性に関する意味ある四つの態度があるようだ。
(1) 有効選択可能性を付与する
本人が気づいていない、あるいは決めかねている時に、有効な選択肢を勧める
例:「講演してみてはどうか」
(2) 無効選択可能性を奪取する
選べない選択肢だと知っているけれど手放せない(踏ん切りがつかない)人の背中を押す
例:「それは駄目でしょう」
(3) 無効選択可能性を付与する
それ自身は無効な選択肢であるが、それと比較することにより、有効な選択肢を選びやすくなる
例:「ママ、死んでもいいよ」
(4) 有効選択可能性を奪取しない
思い込みで、相手の意向を確認しないまま、勝手に決めてしまうことのないように注意する
例:「車椅子のままこちらに」
岸田 ひろ実さんの話を聞き(A)・読んで(B)、(1)(3)(4)に気づいた。
岸田 ひろ実さんの講演会については、
http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/06/898.html(A)(B)については、後ろに参考サイトを示す
そして、(2)も意味ある態度だと思う。
いずれも意味ある態度だか、(1)(2)がわかりやすく、(3)(4)はわかりにくい。
そこで(3)(4)を説明した後、(1)(2)を説明する。
<説明>
(3) 無効選択可能性を付与する
それ自身は無効な選択肢であるが、それと比較することにより、有効な選択肢を選びやすくする
例:「ママ、死んでもいいよ」
===== 引用はじめ (B) P.88 – P.89
「ママ、死にたいなら死んでもいいよ」
私は耳を疑いました。
…
それでも、死んでもいいよと許されたことで、不思議なことに「死にたくない」という思いが湧き上がってきたのです。
良太を生んで途方に暮れた時、主人から「育てなくてもいい」と言われたことが脳裏をよぎりました。
「わかった。あなたを信じて、もう少し生きてみる」
私は奈美に伝えました。
===== 引用おわり
起こっているメカニズムは、
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/05/k0016-2.htmlに書いた。
(4) 有効選択可能性を奪取しない
思い込みで、相手の意向を確認しないまま、勝手に決めてしまうことのないように注意する
例:「車椅子のままこちらに」
===== 引用はじめ (A) 9:47~11:18
…
皆さん、一緒に考えてみてください。
例えば私が、食事にレストランに行ったとします。そうするとお店の方が車椅子の私に気づいて、こちらにどうぞと、椅子の一つを外して案内してくれます。
さて皆さん、これは、正しいおもてなしでしょうか。
…
===== 引用おわり
答は、(A)で聞いてみてください。
(1) 有効選択可能性を付与する
本人が気づいていない、あるいは決めかねている、有効な選択肢を勧める
例:「講演してみてはどうか」
===== 引用はじめ (B) P.100 , P.102
「一対一、目の前にいる一人に対してメッセージを伝えるセラピーもよいと思うけど、岸田さんが経験したことは多くの人に伝えてほしい。それが岸田さんの使命なんじゃないかな」
…
洗い物か何かをしながら、なんとなく話したにすぎません。
「それ、いいじゃん。やろうよ」
奈美は二つ返事で言い、翌日には私が講演する舞台を見つけてきたのですから、我が娘ながら凄まじい行動力に脱帽しました。
===== 引用おわり
(2) 無効選択可能性を奪取する
選べない選択肢だと知っているけれど手放せない(踏ん切りがつかない)人の背中を押す
例:「それは駄目でしょう」
これは、岸田 ひろ実さんの話から導いたものではない。(3)(4)(1)を添付図にプロットした結果、(2)にも何かが埋まるはずだと検討した。
以上、岸田 ひろ実さんの裏にある、普遍的なものを掘り出そうとした。
(A) TEDxYouth@Kobeでのスピーチ「障害を価値へ、そして最高の人生へ」
(B) 著書「ママ、死にたいなら死んでもいいよ (娘のひと言から私の新しい人生が始まった)」
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