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2016年4月9日土曜日

(472) 我慢(GAMMAN)

 相撲でモンゴル勢が何故こんなに強いのか。「モンゴルの子どもたちが、我慢強く生きてきた、それが彼らの強さの秘密だ。日本の子どもたちは、我慢することが少なかった。だから勝てないのだ」と聞いた。 … それだけではないだろうが、当たっていると思う。

 アフリカから日本の大学に「マラソン留学」に来ている人が多い。日本で学んだのは「がまん」だとインタビューに答えていた。


 「がまん」は、英語に訳しにくい言葉だと思う。

 それでも、その概念はアメリカにもあるようだ。4歳の子に「マシュマロを食べないで待っている」という我慢ができるか、という有名な実験がある。結果は、3分の2の子はマシュマロを食べ、3分の1の子が食べずに待っていた。


 興味深いのは、その後の追跡調査である。22歳になっても、45歳になっても、4歳の時の「がまん」の影響が及んでいた。

 
=====  マシュマロ実験

今から40年以上前のアメリカのスタンフォード大学で、マシュマロ実験は行われました。対象は、当時4歳の子供達186人。

 子供たちは1人ずつ教室に通され、椅子に着席。机の上には1つのマシュマロが置いてありました。実験者は子供にこう伝えます。

  「私はちょっと用事があるので、部屋を出るね。このマシュマロは君にあげるけれど、私が戻ってくるまで食べるのを我慢していたら、マシュマロをもう1つあげるよ。でも、私がいない間にそれを食べたら、2つめはないよ。じゃあ15分したら戻ってくるね」

 果して、子供たちは魅力的なマシュマロを前に、どう行動したのでしょうか?

 結果は、3分の2の子はマシュマロを食べ、3分の1の子が食べずに待っていました。

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以下は、続きの引用です。

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「マシュマロをいつ食べたっていいんじゃない?」

 確かにそうなんですが、この実験者はその後、あることに気づいたのです。4歳のときの「食べる」「食べない」の決断が、その子の将来にも引き継がれているのではないかということを。

 
18年後、つまり、その子たちが22歳のとき、追跡調査が行われました。すると、予想通り、次のような相関が見られたのです。

4歳のときの自制心の傾向は、18年後も続いていた

•マシュマロを食べた子よりも、食べなかった子の方が学業成績が良かった

そして2011年(45歳のとき)、さらなる追跡調査が行われ、この傾向が人生の半ばまで続いていることが分かりました。

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