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2016年4月4日月曜日

(467) 歎異抄(1)

 NHKの「100de名著」の放映日が月曜日になり、第一回は、本日(4/4 月曜日) 22:2522:50である。今月は「歎異抄」である。


 他の宗教との比較で、歎異抄を位置づけているのが面白い。

 宗教を「つながり型」「悟り型」「救い型」の三タイプに分ける(P.17)

  厳密な教義よりも共同体をつなぐところに重心がある神道は「つながり型」、自分自身の心と体をトレーニングして別の人格へ生まれ変わるところに主眼をもった仏教は「悟り型」、神や超越的存在が救ってくれるキリスト教は「救い型」である。

 法然は、本来は「悟り型」の仏教を「救い型」に読みかえ、仏教を再構築した、と言えそうである。


  「救い型」といえばキリスト教が代表的であるが、その中でも、プロテスタントに似ている(P.29)
 
 プロテスタントは、聖書のみを規範とする信仰に立ち、聖職者に特別な権威を認めず、各人が直接神の前に立つ「万人祭司主義」をとる。歎異抄でも「親鸞は弟子一人ももたず候ふ」と書いてある。

 
 なお、『歎異抄』の書名は、「異議を嘆く」というところから来ている(P.5)

親鸞が亡くなった後に、師の教えとは異なる解釈(異議)が広まっていることを嘆いた弟子の唯円が、親鸞の真意を伝えようと筆を執って完成させたのがこの『歎異抄』である。

 
100de名著」は4月から、月曜日の22:2522:50と、曜日も時間帯も変更になっています。ご注意ください。再放送はその次の週の水曜日、05:3005:55、及び、12:0012:25です。

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釈徹宗(2016/4)、『歎異抄』、100分でde名著、NHKテキスト、P.4-31

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