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2019年10月20日日曜日

(1762)  勝利の向こうに見ているもの(RWC)

 
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(K0903) 「平穏死」という言葉の誕生 / 平穏死(A-2)<臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/10/k0903a-2.html
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日本代表に対する愛着が選手だけでなく、ファンの人たちも含めて低かった。ラグビー日本代表の日当は約1万円だ。それでも、日本代表は死力を尽くす。「ぼくたちは、憧れの存在になるために勝ちたいと考えました」
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 誰かの為・あるいは何かの為に戦う時、人は自分の為に戦うよりはるかに強くなることがあります。

 フランクルは、アウシュビッツ収容所で絶望の淵にある人達に語りかけました。「あなたを待っている人を想いだしてください。あなたを待っている事(例えば、中断してしまった研究を続けたい)を思い出し下さい」。それをできた人が、絶望の中で生き延びました。
 子を守ろうとする母は、とても強いといわれています。古代より、祖国を守るために人々は勇敢に戦ってきました。
 
1.   ラグビー日本代表は、注目されてこなかった

(1)  日本代表に対する愛着が選手に薄かった
(2)  ファンの人たちも含めて日本代表に対する愛着が低かった
(3)  そして、日本は弱かった
 
2.   流れは変わった

(1)  そうした環境のなかで2011年エディ・ジョーンズのHC就任から流れは変わった
(2)  日本代表は71敗(2015年の前回大会と、今回大会の予選プール終了まで)
(3)  今や、日本代表は躍進を遂げ、国民から応援される存在になった
 
3.   何が変わったのか

(1)   変わったのは戦い方だけではない。重要だったのは「意識改革」だった
(2)  「ぼくたちは、憧れの存在になるために勝ちたい」
 
4.   誰かの為・あるいは何かの為に戦う時、人は自分の為に戦うよりはるかに強くなることがある

(1)   日当は約1万円だ
(2)   日本代表は、アマチュアだ
(3)   金銭的な見返りは望めないにもかかわらず、なぜ日本代表は死力を尽くすのか
(4)  「何の為に勝つか」をチームで共有できているのが、日本の強みではないか


【展開】
 
 誰かの為・あるいは何かの為に戦う時、人は自分の為に戦うよりはるかに強くなることがあります。
 

1.   ラグビー日本代表は、注目されてこなかった

(1)  日本代表に対する愛着が選手に薄かった
 マチュア時代、日本代表の試合は無報酬でした。そんな試合でケガをしたくないと考えたのでしょうか。負けると分かっている海外の強豪相手に試合したくないと思ったのでしょうか。代表入りを辞退する選手や、代表に招集されると明らかにパフォーマンスを落とす選手がいたのです。
 
(2)  ファンの人たちも含めて日本代表に対する愛着が低かった
 日本代表に対する愛着が選手だけでなく、ファンの人たちも含めて低かった気がしていました。ファンの方々も、記憶に残る試合といえば、いついつの早明戦とか、神戸製鋼V7の話題になります。
 
(3)  そして、日本は弱かった
 1995年に開催されたW杯本戦で「ブルームフォンテーンの悪夢 (悲劇虐殺とも)」と呼ばれる大敗を喫しました。ニュージーランドに、17-145で完敗しました。
https://withnews.jp/article/f0190203000qq000000000000000W0am10101qq000018662A
 2011年大会まで日本代表のW杯通算戦績は1212分け。
 

2.   流れは変わった

(1)  そうした環境のなかで2011年エディ・ジョーンズのHC就任から流れは変わった
 結果は数字にあらわれています。
 
(2)  日本代表は71敗(2015年の前回大会と、今回大会の予選プール終了まで)
 2011年大会まで日本代表のW杯通算戦績は1212分け(前述)。しかし2015年の前回大会と、今回大会の予選プール終了までを合わせると、日本代表は71敗。8試合中、1試合しか負けていません。
 
(3)  今や、日本代表は躍進を遂げ、国民から応援される存在になった
 

3.   何が変わったのか

(1)   変わったのは戦い方だけではない。重要だったのは「意識改革」だった
 日本代表はなぜ存在するのでしょうか。なんのために勝つのでしょうか……。
 
(2)  「ぼくたちは、憧れの存在になるために勝ちたい」
 エディジャパン発足直後、キャプテンに指名された廣瀬俊朗を中心に、五郎丸歩、リーチマイケルらリーダーたちは徹底的に話し合いました。廣瀬はこう解説します。「ぼくたちは、憧れの存在になるために勝ちたいと考えました」。


4.   誰かの為・あるいは何かの為に戦う時、人は自分の為に戦うよりはるかに強くなることがある

(1)  日当は約1万円だ
 ラグビーW杯で4連勝中の日本代表。その日当は約1万円です。1日当1万円で240日間の合宿をやってきました。一方、強豪のイングランド代表は1試合当たり25000ポンド(350万円)が支払われているといいます。
 
(2)  日本代表は、アマチュアだ
 いまの日本代表には、会社員として働きながらプレーする選手と、チームとプロ契約を交わした選手が混在しています。ほとんどの選手が所属企業ではプロでやっているが、代表では日当100ドル(1万円)でやっているのでアマチュアと言えます。
 
(3)  金銭的な見返りは望めないにもかかわらず、なぜ日本代表は死力を尽くすのか
 その答が「ぼくたちは、憧れの存在になるために勝ちたいと考えました」。憧れの存在になるためには勝たねばならなりません。プロは、稼ぐために戦います。日本代表は、勝っても稼げません。金のためでは、モチベーションはあがりません。注目されない試合で活躍しても、自尊心は高まりません。
 
(4)  「何の為に勝つか」をチームで共有できているの、が日本の強みではないか
 もちろん、精神論では勝てません。過酷な訓練があったから勝てるのです。しかし、過酷な訓練に何故耐えられたかを考えると、同じところにいきつきます。
 


<出典>
ラグビー日本代表は「日当1万円」で十分なのか
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191019-00030390-president-soci&p=1

 

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