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2017年10月4日水曜日

(1015) 医薬品は、「一物一価」ではない


      最新投稿情報
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(K0156)  「認知症者を受け入れる環境整備」(行政) / 認知症者の居場所(5) <脳の健康>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/10/k0156-5.html
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医薬品は、買い方によって値段が違う。
 

(1)  ジェネリック
 ジェネリックだと、ずいぶん安くなる

(2)  店舗により価格が違う
 ドラッグストアが安そう

(3)  期間(量?)により単価が違う
 2か月単位で買うようになったら、単価が下がった

(4)  処方箋がないと、健康保険扱いにならない
 同じ薬でも、店頭で買うと「3割引き」にならない


(注)以下、長いです。
ここで読み終えると、時間の節約になります(笑)

 

(1)  ジェネリック

クレストール(血液中のコレステロールを減らす薬)を買いに行った。

「同じ会社でジェネリックが出ました。製造会社は同じです。薬の内容も同じです。ラベル(薬名:クレストール→ロスバスタチン)が変わります。ジェネリックに変えますか」「はい」

クレストール :1,730
ロスバスタチン:1,190
2.5mg、2か月分。計60錠)

「特許が切れて、他社のジェネリックに市場をとられないため、あえて自社でもジェネリックを販売するのですか」「そうでしょう。ただし、2~3か月経ったら、他社はジェネリックを少し安い値で市場に出すので、この会社(アストラゼネカ)も値下げするでしょう」
(薬メーカーの売値が下がると、厚生労働省が定期的に見ていて、薬価基準を下げる。我々の買値が下がるには、少し時間がかかるのでは?)

「後発医薬品(ジェネリック)を出しながら、同じ会社が先発医薬品を売り続けるのですか」「はい」「何故ですか」「『後発医薬品 ×』と処方箋に書く医者がいて、その場合は、先発医薬品を売ります」「何故、医者は患者に損をさせるのですか」「薬効が違うのを嫌うのでしょう。ただ、これは全く同じ薬です」…特許通り他社が作っても、作り方によって後発医薬品は、多少は、先発医薬品と違うこともあるのか?

「薬局にとって、後発医薬品に変わると、売り上げが減りますよね。マージンを維持できれば利益上は問題ないが、マージンを売値に比例させるなら、ジェネリックを進めると薬局は損をしますよね」「ほとんどの薬局は、ジェネリックを勧めるでしょう。そうすることになっています」

「とりあえず、教えてくれてありがとう。もっと安い後発医薬品会社が出てきたら、よろしくお願いします」「了解」(実際は、後発医薬品メーカーが出てきても、薬価基準が変更されるのは、おおよそ半年後になり、それまでは我々の買値は下がらない。薬局の儲けが増えるだけ)

クレストールを定期的に買っていて、薬局がジェネリックを勧めなかったら、その薬局は怪しいと思います。
 


(2)  店舗により価格が違う

===== 引用はじめ
「薬価」とは、病院の薬の公定価格のことです。国(厚労省)が価格を決め「薬価基準」と呼ばれる価格表に載せます(官報告示)。

実際の計算は少し変則的で、また最終的な会計には、処方せん料や調剤料、指導管理料などいろいろな技術料が加算されてきます。病院から薬をもらう場合と、処方せんで薬局からもらう場合とで会計が一致しないのは、薬の計算方法や技術料が異なるためです。
===== 引用おわり
http://www.okusuri110.jp/pc/yaka/about_yaka.html

同じ処方箋・同じ個数で、以前に異なる店で買ってみた。
A薬局:1,9101.920円(かかっている内科に併設されている薬局)
B薬局:1,860円(自宅近くの薬局。1回だけ利用)
C薬局:1,7901,860円(ドラッグストア)
何故か同じ薬局でも値段が振れる(計算違いではなく、そうなるものらし)。

病院に併設されている薬局は、医師から常備品を指定され、そのため医師が指定する薬は、その薬局ならすぐ手に入る。その反面、その薬局は在庫が増える。一方、フリーのドラッグストアにはしがらみがないので、売れ筋に絞って在庫を減らせるが、薬によっては直ぐ提供できずに取り寄せになる(明日まで待ってください。それでも良いですか?)ことになる。常備品をかかえている薬局は売価を高く設定してよいらしい。その仕組みから言えば、ドラッグストアが安くなる。

添付の表は、以下のサイトから検索した。
http://www.okusuri110.jp/pc/yaka/yaka_top_search.html

 

(3)  期間(量?)により価格が違う

医者は、薬の処方箋を出すので、毎月診断に来いと言う。しかし、行ったところで「お変わりはありませんか」と聞かれ、胸に聴診器を当てるだけで、それなりの金を要求される。「お変わりがあれば」言わなくても私から行く。期間をあけてくれと交渉したが、「法律で決まっているので」と渋って、ようやく2か月に一回になった。

すると、薬の単価が変わった。
1月分 1,270円  … 2か月分に換算すると、2,540
2月分 1,9101,920
随分違うが、厚生労働省の指示通りにすると、こうなるらしい

ただ、「患者が任意に診療を中止し、1か月以上経過した後、再び同一の保険医療機関において診療を受ける場合には、その診療が同一病名又は同一症状によるものであっても、その際の診療は、初診として取り扱う」(Wikipedia)。 … 「一か月後に来なさい」と言われてら「一か月以内に行き」ましょう。初診料を取られずに済みます。

 

(4)  処方箋がないと、健康保険扱いにならない

 同じ薬局でも、店頭で買うと「3割引き」にならない。
 医者に行って診察料を払ってでも処方箋を書いてもらうのが得なのか、どうか。

ちなみに、コレステロールを下げる薬をのんでいるのだが、ずっと基準値以下である。医者にやめたいと言うのだが、「今、下がっているのは薬をのんでいるからなのだから、薬を止めてはいけない」と言われる。薬を止めるには医者に行かないことにするしかないが、今後のことも考えると、なかなか勇気がいる。疑って言うなら、医者はそう言い続ければ、顧客を手元に置き続けることが出来る。

 

よく分からないが、医者が儲かる仕組みになっている。厚生労働省は、病人のために仕事をしているのではなく、日本医師会のために仕事をしているのではないかと、怪しんでしまう。

 

医薬品は、日本の国内なら、どこでも同じだ(一物一価の法則)と思っていたのだが、違う。原因は、薬は「自由な市場経済」で売られていないからである。

「一物一価の法則」とは、経済学における概念で、「自由な市場経済において同一の市場の同一時点における同一の商品は同一の価格である」が成り立つという経験則。
Wikipedia、『一物一価の法則』

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