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2020年1月4日土曜日

(1838)  呉兢『貞観政要』(1-2) / 100分de名著

 
◆ 最新投稿情報
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(K0979)  救命と延命の線引きは困難/ ものがたり在宅塾(1) <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2020/01/k0979-1.html
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第1回  6日放送/ 8日再放送
  タイトル: 優れたリーダーの条件
 
放映は、   月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、  水曜日 午前 05:30~05:55
 及び        午後 00:00~00:25
 
【テキストの項目】

(1)   名君誕生のいきさつ
(2)   李世民を支えた臣下たち
(3)  『貞観政要』の成立
(4)   君主は寄生階級にすぎない
(5)  「自分はわかっている」と過信しない
(6)   明君と暗君の違い
 
(7)   耳の痛い話こそ聞け
(8)   人の器は大きくならない
(9)   リーダーとは「機能」である
(10) 上司は部下の権限を代行できない
(11) 優れたリーダーは「器」をゼロにする
 
【展開】
(1)  名君誕生のいきさつ
(2)   李世民を支えた臣下たち
(3)  『貞観政要』の成立
(4)   君主は寄生階級にすぎない
(5)  「自分はわかっている」と過信しない
(6)   明君と暗君の違い
 以上は、既に書きました。
 
(7)   耳の痛い話こそ聞け
 昔の王朝が滅んだ理由は何か。それは、リーダーである皇帝が自分の感情のままに振る舞ったからだ。だから国が乱れたのだと。そう結論した太宗は、自分もそうなるかもしれないから、どうかそのときには自分を諫めてくれ、と部下に言い渡したのです。そして、部下にも、同じように他人の諫めを受け入れる姿勢を求めたのです。
 
(8)   人の器は大きくならない
 どんな組織もリーダーの器以上のことはできませんが、そもそも人の器のおおよその容量は決まっていて、簡単に大きくすることはできません。器が大きくならなくても、器の中身を捨て、空っぽの状態にすれば、自分の器の容量を増やすことができます。
 太宗は積極的な諌言を部下に奨励し、受け入れることができました。自分の好みや価値観などこだわっている部分、自分が築きあげたと自負する仕事観や人生観、自分は正しいという思い込みなどを捨てたから、新しい考え方を吸収し、自分を正しく律することができたのです。
 
(9)   リーダーとは「機能」である
 リーダーは、組織を運営するための機能のひとつにすぎません。とあるチームで仕事を回すために割り当てられた役割がたまたまリーダーであっただけです。機能の違いを十分に認識した上で、リーダーがフォロワーの仕事を奪わない、必要以上に干渉しないことも非常に重要です。これを「権限の感覚」と呼んでいます。
 
(10) 上司は部下の権限を代行できない
 重要なのは「権限の感覚」を持つこと。上司といえども部下の権限は代行できない。これも、頭ではわかっていても実行するのが難しいことのひとつではないでしょうか。なぜなら、人間は自分の得意なことにはついつい口出しをしたくなるものだからです。リーダーは、自分の得意なことや好きなことをやってはいけない。
 
(11) 優れたリーダーは「器」をゼロにする
 時代も場所も超えた普遍的な「理想のリーダー像」というものは存在しません。人の上に立つ人は、まずは器を空っぽにして、いろいろな人の意見を聞き、その状況に合った組織を編成してその方向に進めばいいのです。リーダーの重要な仕事は、時代や状況をきちんと見て、どういう組織を編成すればベストかを判断することです。
 
<出典>

出口治明(2020/1)、呉兢『貞観政要』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)

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