※ 「(2613) 3日間の散歩」の続きです。
須磨浦公園駐車場から馬の背に行って戻る道程を図にまとめました。私は馬の背(須磨アルプス)まで行ったことがないのですが、詳しい人に聞き取りながら作りました。山登りに慣れていない、時間制約がある(暗くなる前に帰りたい)ことを考慮すると、適切だったと思います。
特徴は、
① 六甲全山縦走路に拘らない(途中で離脱し、一部、逆行する)
② 徒歩のみに拘らない(途中と最後でバスを利用する)
③ 馬の背を踏破することにこだわらない(途中で引き返してよい。往復してもよい)
④ できるだけハードな道のりは避ける(栂尾山への登りがキツイ)
⑤ 今回は鉢伏山まで徒歩で登った(ここもキツイ)が、ロープウエイなど使うと更に楽になる
⑥ 時間の節約になる(復路はバス利用)
⑦ 元に戻れる(駐車場からスタートし、駐車場に戻る)
⑧ 特に、車で来た初心者に向いている(ベテランには物足りない)
途中で別れたので確かめようがないが、多分、楽しんでもらえたと思います。これを成功例として、成功要因を分析します。
先ず、彼女たちのしたことを時系列で並べると、
① したいことを決めた(馬の背に行きたい!)
② ラフに下調べした
③ 現場に行って行動を開始した(山陽須磨浦公園駅から歩き始めた)
④ 分からないことを人に聞いた
⑤ 親切な人に出会いアドバイスを得た
⑥ 良いアドバイスだと判断し実行に移した
こう書けば、一般化できるでしょう。
ここで⑤をどう考えるかで、作戦のたて方が変わります。⑤は運任せなのです。従って⑤が伴わず、うまくいかないまま終わってしまう恐れがあります。そのため、多くの人は、②の下調べを綿密に行います。これが正攻法です。
正攻法ではあるが、欠点もあります。綿密に調べても、冒頭の道程は描けなかったと思います。惨敗に終わる(当初目的が全く達成されない)可能性は低いが、今回のような大きな成功は期待できないでしょう。しっかり下調べをしていたら、人にあまり聞かないだろうし、予定通りの行動をしようとし、柔軟に対応しなくなります。当初計画は必ずしも完璧でなく、もしかしたら間違っているかも知れないのに、是正されにくいのです。
運を織り込むと様子が変わってきます。一番大きな違いは、正攻法では思考の場で自分の頭が働くだけですが、運を織り込むと、現場にいながらその現場で他者の知恵を吸収できるチャンスが大きく増えます(運だよりなのでうまくいかないこともありますが、その時は「今回は運がなかった」とあきらめましょう)
運任せという点が気になると思いますが、それは運が向こうから来ると思っているからです。運は自ら手繰り寄せるものです。夢を抱いて一生懸命何かをしていると、助けてくれる人が寄ってきます(70年以上生きてきての実感です)。
大切なことは三つあります。①夢を描き語る、②夢を実現するために協力を求める、③夢を実現するために自分にできることはすべてする。③がないと、助けにきてくれる人が来ないし、たまたま来ても直ぐ去っていきます。①や②がないと、誰も気づいてくれません。
ありきたりのことをしたいのなら、正攻法で十分でしょう。でも、画期的なことをしたい、画期的な経験をしたい、なら、運を取り込むことをお勧めします。
計画を重視し過ぎると、いつまで立っても検討ばかりして③に至らないまま、熱意が消えてしまいます。新しいことを始めようとするとき、情報量が少ないので、たいした計画は作れないし、立てた計画も正しいかどうかわかりません。情報量の少ない場合はラフな下調べで現実に飛び込み、現実に真正面から向かいながら、現実の中で修正していけばよいのです。
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