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2016年8月25日木曜日

(610) 雲さんと命 / ティク・ナット・ハン(3)


 201687日(日)放映済み Eテレ「こころの時代」
こころの時代アンコール

禅僧ティク・ナット・ハン2  ひとりひとりがブッダとなる

 
  引用は、後ろの方に書いている。

 
「雲は、水になっても、死んでいない」
から話が展開している。

 
ポイントは、二つあると思う。

 

<一つ目>

 
命は形あるものに宿るとするなら、
雲が雨になって見えなくなると、死んだことになる。

しかし、雨になって地上に降り注いだ水は、
いずれ蒸発して雲になり、
地球レベルでは元に戻る。

 
もしも死んで消えてしまうなら、
地上では色々な物が死んで、消えてしまうので、
どんどん減って、何も無くなってしまいそうだ。
でも、そうはならない。

 
死ぬ=消えてなくなる とすると、
説明できない。

 
雲が自然の一部であるように、
人もまた、自然の一部である。

 

<二つ目>

自分の命を見たり感じたり考えたりするのは、
私が生きていての賜物、
自分の命が見たり感じたり考えたりしているのだ。

 
二枚の向き合った鏡にろうそくを置くと、
鏡に映ったろうそくを、別の鏡が映すので、
無限に繰り返し、多くのろうそくが浮かび上がる。

 
 
命が命を映し出すと、
わけのわからない世界に入っていく。
 
私の命を私の外の雲に託すと
外の命から私を見る、
あるいは、私の命が、雲に宿る命を見る。

 
命の見え方が違ってくる。

 

===== 引用 はじめ

 水に姿を変えた“雲”さん(雲でなくっても)
あなたは死んでなんかいません


(コップの中の)雲さん 空にいるのは楽しかった?
いい眺めだったでしょう

美しい地球を楽しむ時間はありましたか?
それとも他の雲とケンカばかり?


雲として空に浮かぶのはすてきですね

雨となって大地に降りてくるのも
捨てたもんじゃないですよ

 
かわいい雲さん 空が恋しいですか?
空に帰られるようにしてあげましょうか

 
今すぐ空に帰りたかったら
お鍋に入れて沸かしてあげましょうか

 
ちょっと熱いけど 15分でまた雲になれますよ

 
ゆっくりしていって! 地上も美しいですよ
私の体の中に遊びにいきませんか

 …

===== 引用 おわり

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