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2016年6月11日土曜日

(535) 認知症ケアの相互作用性


 昨日(6/10)、NHK総合の「関西熱視線」で「陽だまりのふたり~“認知症・末期がん”と歩む~」という放送があった。
 
  本日(6/11) 午前1055分~ 午前1123分に再放送がある(番組名から見て、関西地区限定のように思える)。

 

番組概要
===== 引用はじめ
 
「陽だまりのふたり~“認知症・末期がん”と歩む~」

“認知症”と“末期がん”、2つの重篤な病気を抱える妻。これまで、家庭を顧みないできた夫。2人は、夫が自宅で介護する道を選んだ。死に直面する夫婦の日常を見つめる。

神戸市灘区、海岸沿いのマンションに暮らす秀之さん(63)・芳子さん(65)夫妻。芳子さんは10年前に認知症と診断、その直後に乳がんが見つかった。今年3月、余命半年と宣告されたが「最期まで家で笑って過ごそう」と2人は抗がん剤治療を断り、秀之さんが自宅で介護する道を選んだ。以前は家庭を顧みなかったという秀之さんだが、つきっきりで介護する中で関係に変化が現れてきたという。“2人で過ごす最期”に密着。

=====

 
 感想を述べる。

 次のことが言えるのではないか。


 認知症ケアは、好循環か悪循環のいずれかであって、その他はない。一時的に好循環と悪循環を行き来することもあるが、どちらかになる。ただ、好循環になるケースは稀である。番組は稀なケースを取り上げ、認知症ケアに携わる人に希望と方向性を与えるものだと思った。


 認知症のケアにおいては、認知症の人とそのケアをする人が登場するが、その間に相互作用(互いに働きかけ、影響を及ぼすこと)がある。ケアする人が疲れてきて、ケアの質が落ち、認知症症状が悪化し、ケアする人が更に疲れる。


 番組では、この悪循環がなく好循環があった。
 なお、実際には悪循環が「あった」あるいは「ある」が、映していないだけではないかと私は思うが、「好循環がある」のは事実だろう。

 
 その好循環の核は「感謝」だと思った。夫の妻への感謝が悪循環の防波堤になり、妻への優しさが持続し、それを受けて妻は感謝の言葉をたえず伝え、それが夫の支えになっているのだろう。


 「認知症は意欲を奪う。苦しいことに意欲的に取り組める認知症の方は、他で見たことがない」と理学療法士が言っていた。二つ目の核は「意欲」のような気がする。意欲的に取り組む人を支えたいと思うのだろう。

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