(1342) 阪神「死のロード」は、本当でない / 何故、そうなるのか
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=====(K0483) 死者ホテル/寝台車で思い出の地巡り <葬式>
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阪神「死のロード」は、本当でない――ことは、前回、数値で示した。京セラドームを本拠地として使えるようになったこともあるが、それだけではないだろう。
田尾安志氏は、語る。
===== 引用はじめ
個人的には、夏のビジター試合がどれほど楽なことか。ホーム試合の場合、選手、特に若手は早くから球場入りし、早出特打などで汗を流す。さらに、相手チームの練習を挟んで試合前にもう一度、ウオーミングアップを行う必要がある。このサイクルが暑さの厳しい夏に続くと疲れるのだ。ビジター試合のナイターなら、夕刻に球場入りし、練習は一度だけ。レギュラーは自分のペースに合わせたメニューにすることもできる。だから、僕はラッキーだとさえ思っていた。
===== 引用おわり
※ 「死のロード」が本当でないなら、それを「死のロード」と呼ぶのは矛盾である。最近「長期ロード」の方が一般的になっているらしいので、これから先は「長期ロード」と書く。
さて、2013年~2017年は、シーズン通してより「長期ロード」の方が好成績で、田尾氏の説で説明できる。今度は逆に、2008年~2012年は、シーズン通してより「長期ロード」の方が悪成績の傾向が強く(正に「死のロード」)、こちらの方を説明できなくなる。
それについて、田尾氏は、次のような話もしている。
===== 引用はじめ
僕が思うに、昔の阪神には、いわゆる「タニマチ」が多かった。V9時代の巨人も遠征先のどこにもタニマチがいた気がするが、阪神も同じだった。昔の選手はそういうものを楽しみにしていた。ここぞとばかりに飲み歩けば、体力を回復できないのも当然だ。それで「負けが込んだ」と言われても仕方ない。===== 引用おわり
筋は、通っている。
昔の阪神の選手は、「ここぞとばかりに飲み歩き、体力を回復できない」状態で、「長期ロード」を戦っていた。「そのために負けが込んだ」とは言えないので、「死のロード」と言うことによって、ごまかしていたことになる。
田尾氏によれば、「最近の選手はまじめで、遠征先で飲み歩くことも少なくなった」とのこと。氏の書いていることによって、現実に起こっていることをキチンと説明できる。
以前の阪神の選手の悪口を言おうと書いているのではない。
負ける理由を説明できると、自分の努力が足りなくて負けたことを隠すことができる。理由があるのだから負けてもしかたがないと思うようになると、努力をしなくなる。
阪神の選手も、私も、そして世の中の多くの人も、この原理で動いているのではないか。
そのことを自覚すれば、そこに陥ることを防げるのではないか。
こう自分に言い聞かせるために、書き留めているのである。
<引用>
自分を律するのがプロ【野球がぜんぶ教えてくれた 田尾安志】 産経新聞(2018/08/14)
自分を律するのがプロ
https://www.sankei.com/west/news/180814/wst1808140008-n1.html
添付写真「阪神時代の田尾安志さん」は、このサイトから。
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