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(K0463) 坂途中ベンチのパラドックス <地域の再構築>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/08/k0463.html
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今回の出典は、
(1317) 「指示」 ~ 理性ある服従http://kagayaki56.blogspot.com/2018/08/1317.html
と同じである。
===== 引用はじめ
そもそも「マネジメント」と「リーダーシップ」は別物だということをご存じだろうか。「マネジメント」とは、ルールや制度といった組織運営に関する規則により、集団をコントロールする方法論だ。
===== 引用おわり
「マネジメント」は、必然的に二つのステップを踏むことになる
①
「ルールや制度といった組織運営に関する規則」を定める② 定められた「ルールや制度といった組織運営に関する規則」により、集団をコントロールする
ここで、二つの問題点が出てくる。
(1) 「マネジメント」が有効であるための前提条件がある
前提条件(A):それにより集団をコントロールすることによって良い結果が得られるような「ルールや制度といった組織運営に関する規則」が、①存在し、②分かっていて、③定められている。前提条件(B):前提条件(A)が成立するためには、環境が安定しており、そこで起こる例外的なことに関しても熟知しており、それが記述されている
そこで、環境が安定していなかったり、そこで起こる例外的なことへの対処があらかじめわかっていなかったり、そもそも経験したことのない新しいことにチャレンジしようとするとき、「マネジメント」ではうまくいかないことになる。
(2) 「マネジメント」で集団に要求されるのはコントロールされることである
「マネジメント」する人に対して、その人にコントロールされる集団が存在する。その集団が求められるのは、定められた「ルールや制度といった組織運営に関する規則」をひたすら守ることである。「ルールや制度といった組織運営に関する規則」そのものが正しいか否かを考え始めると、「マネジメント」は崩れる。ひたすら従順に言われたことを実行することを要求される。
そこで、集団は創造性や自主性を放棄し、服従するようになる。
「マネジメント」に関連して、新聞記事から引用する。
===== 引用はじめ
「マネジメント」とは、ルールや制度といった組織運営に関する規則により、集団をコントロールする方法論だ。しかし、この方法だけでは「こんな上司のいうことを聞かない」とか、ルール以外の事態に対しては全く融通が利かない。特に情報技術(IT)や人工知能(AI)が導入され、変化が激しい今の時代においては、あらかじめ想定される事態に合わせて逐一、ルールを決めていたのでは間に合わない。
スピード感が求められるからこそ、改めて必要とされる方法論が「リーダーシップ」なのである。
===== 引用おわり
その「リーダーシップ」とは何か。再び引用する。
===== 引用はじめ
具体的には「リーダーがフォロワーの心に直接働きかけて」、心が動いた「フォロワーが自らリーダーの意向に沿うように主体的に行動する」-そのために必要な科学的手法なのだ。===== 引用おわり
<出典>
伊藤俊幸、「理性ある服従」の実践に努めよ【正論】 産経新聞(2018/08/01)
「理性ある服従」の実践に努めよ 金沢工業大学虎ノ門大学院教授・伊藤俊幸
https://www.sankei.com/column/news/180723/clm1807230005-n1.html
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