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2018年8月10日金曜日

(1323)  (20) 樋口一葉『たけくらべ』 / 「明治の50冊」

 
(1323)  (22) 樋口一葉『たけくらべ』 / 「明治の50冊」
 

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(K0464)  高齢者の要介護度を下げる取り組み <介護 ><システムの構築>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/08/k0464.html
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 「たけくらべ」は、どのような本か

(1)   舞台は吉原である
(2)   主な主人公は、美登利と信如である
(3)   大人の社会へ踏み出していく直前の心の動きを眺めている
(4)   擬古文で書かれている
(5)   著者 樋口一葉は、舞台となった龍泉寺町に住んでいた
(6)  「たけくらべ」は同人誌『文学界』で連載された
 

【展開】

(1)  舞台は吉原である

===== 引用はじめ
 千束稲荷(せんぞくいなり)神社の夏祭りから、冬の鷲(おおとり)神社の酉(とり)の市までの3カ月あまり。吉原の年中行事や季節の移ろいにそって、少年少女が大人の社会へ踏み出していく直前の時間をとらえた不朽の名作だ。
===== 引用おわり
 

(2)  主な主人公は、美登利と信如である

===== 引用はじめ
 全盛の花魁(おいらん)である姉の威光を背景に、仲間内で女王のように振る舞う美登利(14歳)は、対立するグループに属する、寺の跡取りの信如(15歳)にほのかな思いを寄せる。
===== 引用おわり
 

(3)  大人の社会へ踏み出していく直前の心の動きを眺めている

===== 引用はじめ
 美登利はまさしく、娼妓となることが運命づけられた少女だった。性を売る職業の実態を理解するにつれ、「大人に成るは厭(いや)な事」と嘆くようになる。語り手は美登利に共振し、「顕微鏡でのぞくように」(戸松さん)その心の動きを眺めている
===== 引用おわり
戸松さん:相模女子大名誉教授
 
 
(4)  擬古文で書かれている

===== 引用はじめ
 一葉は日本文学史上、最後の擬古文による作家といわれている。言文一致体へ移行していく時代にあって、伝統的な古典の素養をもとに、江戸時代の西鶴の俗文や明治の話し言葉、女性的な感覚を取り入れて、雅文、俗文を織り交ぜた雅俗折衷体を編み出した。
===== 引用おわり
 

(5)  著者 樋口一葉は、舞台となった龍泉寺町に住んでいた

===== 引用はじめ
 一葉は明治26年7月から9カ月間、「たけくらべ」の舞台となった龍泉寺町に住み、母と妹とともに子供相手に雑貨や駄菓子を売る店を営んだ。
===== 引用おわり
 

(6)  「たけくらべ」は同人誌『文学界』で連載された

===== 引用はじめ
 「たけくらべ」は同人誌『文学界』に28年1月から1年かけて断続的に連載。そののち雑誌『文芸倶楽部』に一括再掲載された。それが森鴎外、幸田露伴、斎藤緑雨の3人による文芸時評で絶賛され、一葉の文名は決定的になった。
===== 引用おわり
 


【プロフィル】樋口一葉( ひぐち・いちよう)
 明治5(1872)年、東京生まれ。本名・奈津。父は東京府庁、警視庁などに勤める中流家庭に育つ。小学校高等科第4級を卒業後、中島歌子の歌塾「萩の舎」で和歌、古典を学ぶ。父の死後、戸主として文筆で生計を立てることを志し、作家、半井桃水(なからい・とうすい)に小説の手ほどきを受け、25年「闇桜(やみざくら)」を発表。晩年の1年あまりの間に「大つごもり」「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」などを次々と発表。すぐれた日記を残した。29年、肺結核のため24歳で死去。
 

<引用>

樋口一葉「たけくらべ」 / 雅俗折衷体で思春期の葛藤
【明治の50冊】(22) 産経新聞(2018/07/30)
(人の写真はこの紙面から転載)
 
(22)樋口一葉「たけくらべ」 雅俗折衷体で思春期の葛藤
http://www.sankei.com/life/news/180716/lif1807160017-n1.html
(本の写真はこのサイトから転載)


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